アメリカ合衆国

平成29年2月27日
平成29年2月9日から13日まで,安倍総理夫人は米国を訪問した安倍総理に同行し,様々な交流活動を行いました。

1 ギャロデット大学(聴覚障害者のための総合大学)訪問(2月10日(金曜日))

ギャロデット大学訪問1
ギャロデット大学訪問2
午前10時35分から約1時間、安倍総理夫人は、世界で唯一の聴覚障害者に特化した総合大学、ギャロデット大学を訪問しました。 ギャロデット大学では現在25か国、1,900人の学生(そのうち初・中等教育の生徒は約300人)が学んでいます。

総理夫人は、2007年にも本大学を視察しており、今回は、視覚や触覚でコミュニケーションをとる聴覚障害者に配慮した空間デザインに基づく最新の実験施設や言語センターを視察しました。また、2016年に聴覚障害を持つ女性として初の総長に就任したコルダノ総長や教職員、学生と意見交換を行い、ギャロデット大学の教育の特徴や聴覚障害者に特化した教育を受けることの利点、社会を変えていくために意思決定できるリーダーの地位に女性や障害者が就くことの重要性等について関係者の実体験に基づいた話をお聞きしました。

また、 安倍総理夫人が日本から持参した折鶴の再生紙 (世界各地から広島に寄せられた折鶴を再生した折り紙)を使って一緒に鶴を折り、平和を祈念し、記念撮影を行ったりするなどして交流の時間を持ちました。

(参考)ギャロデット大学
世界で唯一の聴覚障害者に特化した総合大学(学士から博士まで修得可)。化学、経営、IT、心理学等幅広い分野のプログラムを提供し、卒業生の約95%が就職又は大学院へ進学している。2016年に初の女性聴覚障害者の総長就任で注目を集めた。 聴覚障害者のコミュニケーションに配慮した空間デザイン「Deafspace」(視覚や触覚でコミュニケーションをとる聴覚障害者のために、空間や採光等を配慮したデザイン)の考え方を採用した実験施設や言語センター等聴覚障害者のための最新の施設が備わっている。

2 全米桜祭り関係者との意見交換(2月10日(金曜日))

全米桜祭り関係者との意見交換
午後12時から約1時間半、安倍総理夫人は、ワシントンで毎年行われる「全米桜祭り」の関係者と意見交換を行いました。

全米桜祭りは, 1912年(明治45年)に尾崎行雄東京市長(当時)が日米親善の証として、約3,000本の桜をワシントンDCに寄贈したことを契機として、毎年行われています。 これは春の訪れと日米友好を祝う、 ワシントンDC最大のイベントであり、150万人もの人が集まります。全米桜祭りは今年で90周年を迎えます。

安倍総理夫人は、桜祭りを日本祭りとして、その維持・発展に日頃から尽力している関係者の努力を称えました。また、安倍総理夫人は米国の人々が毎年心待ちにするイベントを成功に導いている関係者の意見に耳を傾けるとともに、90年を迎える今度の桜祭りの成功を祈り、関係者を激励しました。

3 モリカミ博物館・ 日本庭園訪問(2月11日(土曜日))

モリカミ博物館・ 日本庭園訪問1
モリカミ博物館・ 日本庭園訪問2
2月11日(土曜日)午前9時10分から約1時間、安倍昭恵総理大臣夫人は、メラニア・トランプ大統領夫人とともに、フロリダ州パームビーチ郡のモリカミ博物館・日本庭園を訪問しました。

モリカミ博物館・日本庭園は、フロリダにおける最初の日系入植者の一人であるジョージ・モリカミ(日本名:森上助次)が、日系移民による入植地の歴史を留めたいとの希望でパームビーチ郡に寄贈した土地を、同郡が「モリカミ・パーク」として1977年に設立したもので、本年で40周年を迎え、 日米の文化交流の架け橋として様々な活動を行っています。

安倍総理夫人は、トランプ大統領夫人とともに、ボニー・ホワイト・リメイ館長から、日米交流の歴史の象徴であるモリカミ博物館・日本庭園の歴史や活動内容について説明を受けつつ、終始和やかな雰囲気で散策を行いました。

(参考)モリカミ博物館・ 日本庭園訪問博物館
約500の茶道コレクションを含む、7,000以上の日本の芸術品・工芸品のほか、日系人コミュニティに関する歴史資料、日本文化を体験できる展示等がある。また、日本庭園は、約65, 000m2の広さを誇っており、平安時代から近代に至るまでの日本の庭園史にしたがって、 寝殿庭園や浄土庭園等6種類の庭が設けられている。

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