アメリカ合衆国
安倍昭恵総理夫人のニューヨーク訪問
平成28年9月30日
平成28年9月18日(日曜日)から22日(木曜日)まで,安倍総理夫人は国連総会に出席するためニューヨークを訪問した安倍総理に同行し,滞在中,ニューヨークにおいて,様々な交流活動を行いました。
9月19日(月曜日)
(1)日英バイリンガル教育視察
安倍昭恵総理夫人は,ニューヨーク市立小学校での日英バイリンガル教育を視察しました。安倍総理夫人は,同校校長やニューヨーク市教育局幹部から日英バイリンガル教育を開始した背景や実施状況についての説明を受け,幼稚園と小学1年生の授業を参観し,生徒と一緒に日本語のゲーム等をしました。なお,この機会に安倍総理夫人から国際交流基金の「日本語講師給与グラント」(3万ドル)を同校校長に手交しました。(2)アジア女子大学主催昼食会
安倍昭恵総理夫人は,アジア女子大学主催の昼食会に出席しました。同昼食会には,カマール・アマード・アジア女子大学創立者,ディプー・モニ・バングラデシュ元外相,キャシー・ピッカス・アボット社のグローバル市民政策バイス・プレジデント,アジア女子大学の卒業生らが出席し,女子教育の重要性やリーダーシップの育成等について話し合いました。(3)Rice Peace Project
安倍昭恵総理夫人は,お米を世界に広げることを目的にNPO Project 88が主催するRice Peace Projectイベントに参加しました。同イベントにて,安倍総理夫人は,米作りを始めるきっかけとなった震災時における食糧の重要性や,平和の実現の一歩として始めた山口県産のお米を使って福島でお酒をつくる活動等についてのスピーチを行いました。イベントでは,安倍総理夫人が山口で作った米を使ったライスクッキーの試食・配布や,日本酒の試飲等も行われました。9月20日(火曜日)
(1)グラウンド・ゼロ視察
安倍昭恵総理夫人は,岸田裕子外務大臣夫人とともに,2001年9月11日の米国同時多発テロで崩壊した世界貿易センター(WTC)の跡地であるグラウンド・ゼロを訪れました。両夫人は,日本人を含むテロの犠牲となられた方々を追悼するとともに御冥福をお祈りし,献花を行いました。また,広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子氏が実際に折った折り鶴を展示している9/11トリビュートセンターを訪問しました。(2)日系人会敬老会への参加
安倍昭恵総理夫人は,岸田裕子外務大臣夫人とともに,ニューヨーク日系人会の敬老会に参加しました。敬老会冒頭,百歳高齢者への日本政府による表彰が行われ,安倍総理夫人は,満100歳を迎えられた那須聖氏に対し,安倍総理からのお祝い状と記念品を贈呈しました。また,敬老会参加者と昼食を取り懇談を行いました。(3)国連事務総長夫人主催お茶会への参加
安倍昭恵総理夫人は,岸田裕子外務大臣夫人とともに,潘国連事務総長夫人主催のお茶会に参加し,潘淳沢(パン・スンテク)国連事務総長夫人の他,エルドアン・トルコ大統領夫人,ウワタラ・コートジボワール大統領夫人,バイデン米副大統領夫人,プラユット・タイ首相夫人等と立ち話を行いました。(4)テウォドロス・メレッセ国際家族計画連盟(IPPF)事務局長との懇談
安倍昭恵総理夫人はテウォドロス・メレッセ国際家族計画連盟(IPPF)事務局長と懇談しました。メレッセ事務局長は,世界の全ての人々が自らの健康と性に関する自由な選択ができる社会を目指し,保健サービス・情報の提供と政策提言活動を行うIPPFの歴史及び活動を紹介するとともに,安倍総理夫人に対して,IPPFの活動の重要性に鑑み,協力の強化を要請し,また女性のエンパワーメントと保護の重要性を日本及び世界に発信して頂きたい旨述べました。これに対して,安倍総理夫人は,IPPFの取組に敬意を表するとともに,「女性が輝く社会」実現に向けての,女性や思春期女子の性と生殖に関する健康及びそれにおける教育の重要性等に触れ,互いに協力していくことを確認しました。(5)ニューヨークで活躍する日本人女性との夕食
安倍昭恵総理夫人は,岸田裕子外務大臣夫人とともに,ニューヨークにおいてビジネス,学術,芸術等の様々な分野の第一線で活躍する日本出身の女性たちとの間で,夕食を兼ねた懇談会を実施しました。参加者からは,現在の活動を始めたきっかけや今後の展望などについて発言がありました。9月21日(水曜日)
(1)オーティズム・スピークスとの朝食会
安倍昭恵総理夫人は,NGO「オーティズム・スピークス」及び潘淳沢(パン・スンテク)国連事務総長夫人共催による第9回年次会合''The 9th Annual World Focus on Autism''に出席しました。この会合では,「オーティズム・スピークス」共同設立者である故スザンヌ・ライト氏及び潘国連事務総長夫人の功績をたたえるスピーチに続き,各国のファースト・レディー等によるスピーチが行われました。安倍総理夫人は,我が国における自閉症啓発活動ならびに,SDGs実現に向けた我が国の障害者分野における国際協力の取組に触れ,自閉症に対する理解啓発の促進,自閉症を含む多様な人たちが取り残されない社会の実現に向けた取組の重要性について発言しました。
また,同会合には,約10か国の首脳夫人等が参加し,各国における取組等が紹介されました。
(2)「HIV/AIDSと闘うアフリカ首脳夫人の会(OAFLA)」主催イベント
安倍昭恵総理夫人は,「HIV/AIDSと闘うアフリカ首脳夫人の会(OAFLA)」主催の国連総会サイドイベント第2パネル「思春期女子の性と生殖に関する健康の向上:首脳夫人達の役割」にパネリストとして参加しました。安倍総理夫人は,とりわけサブ・サハラ・アフリカでHIVに感染する女性の割合が増えていること,その背景には貧困や情報不足の問題に加えて,女性や思春期女子に対する差別や偏見,保健サービスや教育へのアクセスの制限,性暴力といった厳しい現実があり,この状況を打開するためには女性や思春期女子へのエンパワーメントが必要なことを述べました。そして,HIV/AIDSと女性の問題の解決に長年取り組んできた自身の経験に触れ,「女性が輝く社会」の実現のために,OAFLAと同じ目標に向かって共に歩んでいきたいと伝えました。また,司会者から山口県のゲストハウス改修のためにクラウドファンディングを活用した資金調達の経験の共有を求められ,安倍総理夫人は,その取組は,資金調達のみならず,下関の魅力の発信,多様な人々との交流の促進につながるものであり,また,今後は同ゲストハウスを活用し,HIV/AIDSの問題を日本の若者にも知ってもらいたい旨答えました。