アメリカ合衆国

平成26年9月26日
9月26日9時40分頃から約40分間、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の安倍総理は、バイデン米副大統領による表敬を受けたところ、概要以下のとおり。

1.日米関係

冒頭、双方による挨拶の後、バイデン副大統領より、日米関係は緊密であり、これは世界にとってプラスである、アジアにおいては日本が大きな存在となっている旨述べた。
これに対し安倍総理より、中東、ウクライナを始め、世界各地で日米両国が共同で対応すべき案件が山積している、今般米国がPKOハイレベル会合開催を主導したことを高く評価しており、 23日の日米外相会談でも良い議論が行われたと承知している、今後も様々な課題につき日米で緊密に連携して対応したい旨述べた。

2.日韓関係、日中関係

バイデン副大統領より、日韓関係、日中関係改善のための最近の日本の取組を評価する旨述べた。
これに対し安倍総理より、今般の国連総会の機会に日韓外相会談、日中外相間の意見交換が行われたことを紹介した。その上で、日韓関係の改善に努力しており、困難な問題があるからこそ、高い政治レベルの対話が必要である、9月25日の日韓外相会談でも、関係前進に向け前向きな意見交換が行われた、今後とも対話を深めたい旨述べた。また、安倍総理より、日中関係について、北京のAPEC首脳会議の際に日中首脳会談が行えればよいと考えている旨述べた。

3.TPP

TPPについて、安倍総理より、今般甘利大臣とフロマン通商代表との間で行われた日米閣僚協議に触れた上で、交渉をまとめるには、双方が歩み寄るという姿勢が必要であると述べた。
これに対しバイデン副大統領より、基本的に賛意を示しつつ、日米が協議する上で困難があることは理解した上で、合意できるように互いに努力をしていくべきである旨述べた。
両者は、日米のトップリーダーが指導力を示しながら、交渉担当者に対し指示を出し、柔軟性を持って、TPP交渉の早期妥結に向け引き続き努力していくことを確認した。

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