カナダ
日加首脳電話会談
本13日午前10時23分頃から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ジャスティン・トルドー・カナダ首相(The Right Honourable Justin Trudeau, Prime Minister of Canada)との間で電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,安倍総理大臣から,北朝鮮が,今回,これまでになく短期間に立て続けに核実験を強行した,これは地域及び国際社会の平和と安定に対する従来とは異なるレベルの脅威であり,断じて容認できない,北朝鮮の挑発行動や核・ミサイル開発の進展は,累次の安保理決議の度重なる明白な違反,核兵器不拡散条約(NPT)を中心とする国際的な軍縮・不拡散体制に対する重大な挑戦であり,六者会合共同声明にも違反し,国際社会に対する真っ向からの挑戦である旨述べました。さらに,安倍総理大臣から,従来とは異なるレベルの脅威には,異なる対応が必要であり,国際社会が北朝鮮の行動を断固として非難し,具体的な措置を通じて,これ以上のいかなる挑発行動も容認しないという強いメッセージを送ることが必要であり,更なる挑発行動を防ぐためにも,国際社会が断固たる対応をとることが不可欠,引き続き,日加で緊密に連携していきたい旨述べました。
2 これに対し,トルドー首相からは,安倍総理の発言に完全に同意する,カナダは北朝鮮の核実験を強く非難する,北朝鮮の核実験は地域・国際社会にとって直接の脅威であり,日本と緊密に連携し,北朝鮮が非核化に向けた具体的措置を取り,平和的・政治的解決に向けた意味ある交渉に再度関与する必要がある旨述べました。
3 この他,日加関係について,両首脳は,5月のトルドー首相の訪日の際に一致した「日加協力新時代」の具体的な絵姿を示すため,引き続き様々な分野で協力を進めていくことで一致しました。