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令和8年度外務省入省式における茂木外務大臣挨拶
入省おめでとうございます。外務大臣として、皆さんを心から歓迎します。
皆さんは、数ある人生の選択肢の中から外務省で働くということを選び、難関をくぐり抜けてきました。
私はこれまで、「過去と自然は変えることはできないが、未来と社会は自分達の取組であり、必ず変えることができる」という思いを持って、政治や外交に取り組んできました。意思を行動に変える力、それが若さです。
皆さんは、これから外交のプロフェッショナルとして、成長し、世界を舞台に日本の国益を背負って立つことになります。日本外交の未来は皆さんの双肩にかかっていると言っても 過言ではありません。
世界は今、パワーバランスの変化や紛争・対立の激化を受け、大きな構造的な変化の中にあります。国際社会及び我が国を取り巻く安全保障環境も、様々な分野で加速度的に変化しています。
このような厳しい国際情勢の中、日本に対する国際社会からの期待は間違いなく高まっています。日本外交には、多様性を尊重し、調整力を発揮していく「包容力」、そして、リーダーシップを発揮し、毅然とした対応を取っていく「力強さ」が必要です。
これからの日本外交を担う皆さんには、多様な価値観や考え方を包み込み、様々な意見や利害関係に目配りしながら、いざという時には果断に決断し、行動できる人材になってほしいと願っています。
国と国との関係は、究極的に人と人との関係であり、外交は、全人格をかけた勝負です。信頼の積み重ねや、人間的な魅力が成功の鍵を握ります。
また、外交官にとって、コミュニケーション能力や、その基盤となる語学力は死活的に重要です。「語学のできない外交官は外交官に非ず。しかし、語学しかできない外交官も外交官に非ず。」語学力が信頼関係で成り立つ外交の基礎であることを十分に認識し、英語力、更には専門語学の研鑽に努めてください。
同時に、日々の仕事を通じて、多くの人と出会い、様々な経験を積むことで、外交官としての素養を養い、人間力に磨きをかけていってほしいと思います。
そして、どんな時も、皆さんが、今、心に抱いている使命感と気概を決して忘れることなく、同期や志を共にする同志、先輩達と、支え合って、様々な課題や困難をしっかりと乗り越えていってほしいと思うと同時に、必ずそうしてくれると確信しています。
何事にも好奇心とチャレンジ精神をもって、前向きに臨んでください。外務省は、いつもそんな前向きな皆さんと共にあります。
皆さんに与えられた「今」という時間、そして与えられた「外交」という仕事を大切にしてほしいと思います。それは、きっと、あなたにとってかけがえのないものになると確信しています。英語では、「今」を「Present」、このように言います。
皆さんの入省を歓迎し、今後の活躍に心からの期待を込めて、私の訓示といたします。頑張ってください。

