グローカル外交ネット

令和7年11月19日

備前市産業観光部観光・シティプロモーション課
瀬戸内市産業建設部文化観光課

 2025年10月30日及び31日、外務省と岡山県備前市及び瀬戸内市は、駐日外交団を対象とした視察ツアーを実施し、11か国から13名の大使他が参加しました。
 「時を超えた職人技に触れる旅」をテーマに、備前焼や備前刀の関連施設等の視察を通じて、両市の観光、歴史、食、特産品等の多様な魅力を駐日外交団に紹介しました。

1 特別史跡旧閑谷(しずたに)学校(備前市)

旧閑谷学校視察の記念撮影

 最初の目的地「特別史跡旧閑谷学校」では、備前市の長﨑市長、佐藤副市長らによる温かい歓迎の後、国宝である講堂で旧閑谷学校顕彰保存会の香山所長から、「現存する世界最古の庶民のための公立学校」であり、日本遺産第一号に認定されたことや建物の屋根に備前焼瓦が使用されていることなど歴史や魅力の説明を受けました。

2 外務省主催昼食会(備前市:ゑびすや荒木旅館)

 1856年(安政3年)創業の歴史ある料理旅館「ゑびすや荒木旅館」において、外務省主催の昼食会を開催しました。本田地方連携推進室長による挨拶の後、女将さんから英語での挨拶や料理の紹介があり、和やかな雰囲気のなか、親交を深めることができました。

3 備前市美術館(備前市)

 2025年7月に開業した備前市美術館では、人間国宝・伊勢﨑淳氏が手懸けた備前焼のモニュメントの前で記念撮影をした後、六古窯のひとつとして日本遺産の認定を受けている備前焼を展示した開館記念特別展「備前の現代陶芸:至極の逸品」を視察し、無形文化財保持者を中心に、最前線で活躍する気鋭の作家37名、80点の作品をご覧いただきました。

4 桃蹊堂(備前市:陶芸体験)

陶芸体験の様子

 500年以上続く窯元、桃蹊堂では26代目木村桃山さん指導のもと陶芸体験をしていただき、カップや皿など思い思いに作陶されました。その後、実際に作品を焼いている窯の見学をおこない熱量を感じていただきました。
 これらの見学・体験を通じて備前市が誇る伝統工芸品「備前焼」についての理解を深めることができました。

5 備前市・瀬戸内市共催 歓迎夕食会(瀬戸内市:HOTEL リマーニ)

 瀬戸内の多島美が一望できる「HOTELリマーニ」において、備前市・瀬戸内市共催で歓迎夕食会を開催しました。黒石瀬戸内市長による「備前焼や備前刀を世界に向けて周知いただきたい。」との挨拶から始まり、歓迎行事では400年前の本物の甲冑を身に纏った剣術師範による抜刀術が披露され、会場は大いに盛り上がりました。参加者は地元の旬の食材を使った料理を堪能しながら、親交を深めることができました。

6 牛窓オリーブ園(瀬戸内市)

 株式会社日本オリーブが運営する牛窓オリーブ園を訪問し、山頂から「世界の宝石」と称される瀬戸内海国立公園の景観を鑑賞するとともに、名産品であるオリーブを使用した搾りたてオリーブオイルの試飲を行いました。

7 備前長船(おさふね)刀剣博物館(瀬戸内市)

備前長船刀剣博物館での美術刀剣の鑑賞の様子

 鎌倉時代より名刀を生み出してきた日本刀の聖地・長船にある備前長船刀剣博物館を訪問しました。まず、古式鍛錬の実演を見学し、その後参加者が実際に槌を持って鍛錬体験に挑戦しました。続いて、各工房で刀剣製作を行う職人の作業を見学し、直後に展示室で美術刀剣の鑑賞を行いました。これらの見学・体験を通じて瀬戸内市が誇る日本刀生産技術についての理解を深めることができました。

8 備前刀鑑賞会・昼食会(瀬戸内市:仲﨑邸)

 国登録文化財である古民家「仲﨑邸」にて、刀剣を実際に手にして鑑賞会を行いました。鑑賞は刀剣の専門家による指導のもと、刀剣鑑賞のポイントや刀剣の歴史について説明を受け、各自が刀剣を手に取り照明を当てながら刀文鑑賞を試みました。その後、2020ミシュランプレート「グリーンスター」認定のお店「一文字うどん」による地元産小麦を用いたうどんと郷土料理「どどめせ」を堪能しました。

9 夢二郷土美術館 夢二生家記念館・少年山荘(瀬戸内市)

 小嶋館長代理の説明を受けながら、大正浪漫を代表する瀬戸内市出身の詩人・画家でデザイナーの「竹久夢二」の築250年の生家と、東京でのアトリエを再現した「少年山荘」を見学し、作品と併せて夢二の生涯を学びました。

プログラム・訪問先

10月30日(1日目)
特別史跡旧閑谷学校
外務省主催昼食会(於:ゑびすや荒木旅館)
備前市美術館
桃蹊堂(陶芸体験)
備前市・瀬戸内市共催歓迎夕食会(於:HOTELリマーニ)
10月31日(2日目)
牛窓オリーブ園
備前長船刀剣博物館
備前刀鑑賞会・昼食会(於:仲﨑邸)
夢二郷土美術館 夢二生家記念館・少年山荘
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