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「TASTE OF Miyagi 宮城の味」inシアトル(宮城県)
在シアトル日本国総領事館
領事 本田知之
米国西海岸に位置するシアトルは、近郊にAmazon、Microsoft、Starbucksなど日本でも馴染みの深い大企業の本社を擁し、所得水準の高さ、人口伸び率の高さ、人口あたりの日本食レストラン数の多さなどから、今後の日本食市場の拡大が期待されています。宮城県では、東日本大震災後に販路を喪失した宮城県内の事業者のための支援の一環として、シアトルエリアを対象とした県産食品のプロモーションを2018年度より実施しており、2022年3月には当地のスーパー、レストランと連携した県産食品フェア「TASTE OF Miyagi 宮城の味」が実施されました。
1 日系スーパーと連携した物産フェア

3月2~15日の2週間にわたり、日系スーパーUWAJIMAYAシアトル店、ベルビュー店において、特設販売ブースを設置しての宮城産食品の特別販売が行われました(ベルビュー店は一部商品のみ)。物産フェアには、宮城県内の27事業者が参加し、特設ブースには水産加工品、調味料、日本酒、菓子、麺製品など計約80商品が並べられました。
2 シアトル市内12店舗のレストランと連携したプロモーション

日系スーパーでのプロモーションと同じく3月2~15日に、シアトル市内の12のレストランの各店舗において、宮城県産の日本酒や宮城県をフィーチャーした特別メニューが提供されたほか、プレゼント企画やインフルエンサーを活用したプロモーションなどが実施されました。

当館も、シアトルでの宮城フェアを盛り上げるため、各種媒体での開催告知を行ったほか、総領事による宮城フェア体験動画を作成し、ソーシャルメディアでのPRを行いました。
日系スーパーでの物産フェアでは開催期間中から売り切れになる商品があったほか、レストランでのプロモーションにおいても参画レストランから経済効果があったとの声が聞かれるなど、いずれも売上げは好調だったと伺っています。
宮城県では今年度もシアトルでのプロモーションの実施を検討しているとのことですが、同県産食品の当地や米国の他の地域への販路が確立され、同県経済の発展に資するよう、当館も引き続き協力して参ります。