世界の医療事情

マルタ共和国

平成29年10月23日

1 国名・都市名(国際電話国番号)

 マルタ共和国(バレッタ)(国際電話国番号356)

2 公館の住所・電話番号

 在イタリア日本国大使館が,在マルタ日本国大使館を兼轄

在イタリア大使館(毎週土日休館)
住所:Ambasciata del Giappone, Via Quintino Sella, 60, 00187 Roma, Italia
電話:(39)06487991
ホームページ:http://www.it.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

3 医務官駐在公館ではありません

 在イタリア日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 マルタはシチリア島(イタリア)の南の地中海に浮かぶ島国です。面積は約300平方キロメートルで,東京23区の面積の半分ほどの大きさです。気候は地中海性気候のため,冬は温暖で雨が多く,夏は暑く乾燥しています。人口は約40万人で,首都はバレッタです。

 欧州連合(EU)およびイギリス連邦の加盟国,シェンゲン協定加盟国です。公用語は英語とマルタ語,通貨は欧州統一通貨のユーロです。水道水は飲めますが,硬度が高いので,口に合わない場合はボトルウォーターを勧めます。

 マルタの医療水準は,他の西欧先進国同様の高いレベルです。イギリスを介して先進医療技術が随時流入しており,多くの医師はイギリスの卒後専門医資格を保持しています。ほとんどの医療スタッフは母語レベルの英語とマルタ語を話します。院内全て英語で表記されており,迷うことはありません。日本語の通じる医療機関はありません。国立の大学病院のレベルは非常に高く,一般医療機関の質も良好です。国民は無料にて公的医療機関を受診できます。私立の医療機関もあり,良質な医療を提供しています。公立の救急搬送サービスは質が高く,マルタ島内どこからでも概ね30分以内にメイターデイ病院へ搬送可能です。

 薬局は,おおむね月曜日から土曜日の8時から19時までの営業で,日曜日は交代制で営業しています。スケジュールは新聞等に掲載されます。

5 かかり易い病気・怪我

  当地特有のかかりやすい疾病はありません。
 狂犬病はありませんが,コウモリによる狂犬病類似のリッサウイルス感染の可能性は否定できないので,コウモリには近づかないようにしましょう。

6 健康上心がける事

  • (1)夏期は日照時間が長く,雨もほとんど降らないため乾燥します。脱水や体力を予想以上に消耗させることを念頭に,長時間の外出などの際には,余裕をもった計画を立てることを勧めます。熱中症対策をしましょう。
  • (2)常備薬を携行しましょう。当地で購入できる医薬品は日本と常用量の設定が異なっている場合も多く,使用の際には注意が必要です。

7 予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種(成人・小児)

 成人・小児とも,本邦からの入国に際して必要な予防接種はありません。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

ワクチン 初回 2回目 3回目 4回目 追加
DTP+Hib+ポリオ 6週 3か月 4か月 18か月  
Td+ポリオ         14-16歳
B型肝炎 12か月 13か月 18か月    
MMR 13か月 3-4歳      
HPV 12歳 初回6か月後      
BCG 出生時        

 DTP:ジフテリア+破傷風+百日咳,Td:ジフテリア+破傷風(大人用),Hib:インフルエンザ菌b型,MMR:麻しん+おたふくかぜ+風しん,HPV:子宮頸がんワクチン,BCG:高リスクグループのみ

 参照:http://apps.who.int/immunization_monitoring/globalsummary/countries別ウィンドウで開く

8 病気になった場合(医療機関等)

 救命救急指令センターは,メイターデイ病院救急部門内にあり,質の高いサービスを提供しています。

【救急連絡番号】

  • 救急車 112もしくは196
  • 消防 112もしくは199
  • 警察 112もしくは195
(1)Mater Dei Hospital(メイターデイ病院)
所在地:Msida, MSD 2090, Malta
代表電話:25450000
ホームページ:https://health.gov.mt/en/MDH別ウィンドウで開く
概要:2007年開設。マルタ唯一の公立急性期病院で名実ともにマルタの基幹病院。マルタ大学医学部と唯一の公立腫瘍科専門病院(Sir Anthony Mamo oncology hospital)に隣接。入院病床1,000床,ICU20床,NICU,CCU,脳卒中ユニット,手術室29室,3Tと1.5TのMRI,256列と64列のCT。PET-CTは,マルタにはサイクロトロンがないので週3回ローマからアイソトープを空輸して稼働させている。BSL3はなし。2つの心臓カテーテル室では,年間primary PCIを600-700例実施し,難易度の高い処置も英国から名医を招聘し実施している。他,シンチグラムなどめぼしい検査機器は一通り備えられている。
(注)ほとんどの場所が救急車で30分以内というマルタの特性から,初期救急から高度医療まで国民への医療サービス全てを担っており,高い医療レベルが期待できます。大病院でありながら各機能の配置等工夫された構造で,全体に清潔感があります。
(2)Saint James Hospital
所在地:George Borg Olivier Street, Sliema SLM1807, Malta
代表電話:23292003,99843542 FAX:なし
ホームページ:http://www.stjameshospital.com/別ウィンドウで開く
概要:マルタの私立医療機関では随一のレベルを誇る病院。PCIのできる機能を私立医療機関で唯一持っている。入院病床57床(うち2床はICU)。ICU以外は全室個室。手術室3室。CT,MRI,内視鏡等,各種検査機器あり。透析施設あり。24時間対応の,初期救急外来があり,常に2名の医師が常駐している。歯科併設。
(注)院内はいたって明るく清潔感に満ちています。機能や設備に問題ありません。私立医療機関なので,海外旅行者保険等に加入しており私費診療がうけられる場合で,重症でない場合は,迅速で快適なサービスが期待できます。
(3)Da Vinci Hospital
所在地:Kan Karmenu Pirotta Road, Birkirkara BKR 1111, Malta
電話:2149 1200
ホームページ:http://www.davinchihealth.com/別ウィンドウで開く
概要:外来中心の私立医療機関で85%は外来診療。入院病床7床(全個室)。手術室2室。1.5TのMRI,64列CT,マンモグラフィー,超音波検査装置など。内視鏡は,上部消化管内視鏡,大腸内視鏡,尿道鏡,子宮鏡,関節鏡あり。各種採血検査が可能で,結核のQFT-3G検査ができる唯一の施設。眼科,耳鼻咽喉科等の検査機器あり。歯科あり。健康診断充実。
(注)小規模で清潔感のある私立病院です。主にメイターデイ病院の専門医が,プライベート診療をおこなっています。受診の際には予約が必要です。邦人の利用は健康診断目的の受診が多いようです。

9 その他の詳細情報入手先

10 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)を参照ください。

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