世界の医療事情

マルタ共和国

平成30年10月1日

1 国名・都市名(国際電話国番号)

 マルタ共和国(国際電話国番号356)

2 公館の住所・電話番号

 在イタリア日本国大使館が,在マルタ日本国大使館を兼轄

在イタリア大使館(毎週土日休館)
Ambasciata del Giappone in Italia, Via Quintino Sella 60, 00187 Roma, Italia
電話:+39-06487991(マルタからかける場合)
ホームページ:https://www.it.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

3 医務官駐在公館ではありません

 在イタリア日本国大使館医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 マルタはシチリア島(イタリア)の南の地中海に浮かぶ島国です。面積は約300平方キロメートルで,東京23区の面積の半分ほどの大きさです。地中海性気候で,冬は温暖で雨が多く,夏は暑く乾燥します。人口は約40万人で,首都はバレッタです。

 欧州連合(EU),イギリス連邦,シェンゲン協定の加盟国です。公用語は英語とマルタ語で,統一通貨のユーロが使用されています。

 水道水を飲むことはできますが,カルシウムなどの濃度が高い硬水なので,下痢をしやすい方や乳幼児には,ミネラル分の少ないボトル入りウォーターを勧めます。

 マルタにはイギリスから絶えず先進医療技術が導入されており,他の西欧先進国同様の高い医療レベルです。また多くの医師がイギリスの卒後専門医資格を保持しており,医療スタッフのほとんどが母語レベルの英語(およびマルタ語)を話します。病院内の標記も全て英語で,迷うことはありません。ただし,日本語の通じる医療機関はありません。国立大学病院のレベルは非常に高く,一般医療機関や私立の医療機関の質も良好で,公的医療機関については,国民は無料で受診することができます。公立の救急搬送サービスも質が高く,マルタ島内のどこからでも概ね30分以内に大きな病院に搬送することが可能です。

 多くの薬局は,月曜日から土曜日の8時から19時まで営業し,日曜日も交代制で営業しており,そのスケジュールは新聞等に掲載されます。

5 かかり易い病気・怪我

 当地特有のかかりやすい疾病はありません。

 狂犬病が報告されたことはありませんが,コウモリから感染する狂犬病類似のリッサウイルス感染症が存在する可能性があるので,コウモリには注意しましょう。

6 健康上心がける事

(1)夏期は日照時間が長く,雨もほとんど降らないため乾燥します。熱中症,脱水や予想以上の体力の消耗に陥らないよう,長時間の外出などの際には,余裕をもった計画を立てましょう。

(2)現地で購入できる医薬品は,日本と用量の設定が異なっている場合も多いので,常備薬を日本から携行しましょう。

7 予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種

 成人・小児とも,本邦からの入国に際して必要な予防接種はありません。

成人:(推奨)破傷風(A型肝炎,B型肝炎)

小児:(推奨)日本の定期予防接種(A型肝炎,B型肝炎)

(2)当地の小児定期予防接種一覧(2017年)

  出生時 6週 3か月 4か月 1歳 13か月 18か月 3歳
BCG(注)              
5種混合
DTaP,Hib,IPV
       
B型肝炎
HepB
         
MMR            

DTaP Hib IPV:D ジフテリア+ T破傷風+ aP百日咳+ Hibインフルエンザ菌b型+ IPV 不活化ポリオ
MMR:M 麻疹(はしか)+ M ムンプス(おたふくかぜ)+ R 風疹

(注)BCGは高リスクグループのみ

参照:http://apps.who.int/immunization_monitoring/globalsummary/countries別ウィンドウで開く

8 病気になった場合(医療機関等)

 救命救急指令センターは,メイターデイ病院救急部門内にあります。

救急連絡番号
  • 救急車 112もしくは196
  • 消防 112もしくは199
  • 警察 112もしくは195
(1)Mater Dei Hospital(メイター・デイ病院)
所在地:Msida, MSD 2090
代表電話:25450000
ホームページ:https://health.gov.mt/en/MDH別ウィンドウで開く
概要:2007年開設。マルタ唯一の公立急性期病院で名実ともにマルタの基幹病院です。マルタ大学医学部と公立腫瘍科専門病院(Sir Anthony Mamo oncology hospital)に隣接しています。入院病床数は1,000床,ICU 20床,NICU,CCU,脳卒中ユニット,手術室29室があり,最新のMRIとCTおよびPETCTが稼働しています。2つある心臓カテーテル室で,年間600-700例の患者を治療し,英国から名医を招聘して難易度の高い処置も実施しています。他にも,シンチグラムなど重要な医療機器はほぼ備っています。
(注)マルタ国内のほとんどの場所から救急車で30分以内に搬送可能であるため,初期救急から高度医療までのすべての医療サービスを担っています。大病院でありながら機能的な構造で,清潔感があります。
(2)Saint James Hospital
所在地:George Borg Olivier Street, Sliema SLM1807
代表電話:23292003,99843542 FAX:なし
ホームページ:http://www.stjameshospital.com/別ウィンドウで開く
概要:マルタの私立医療機関では随一のレベルを誇る病院。私立医療機関で唯一,心臓カテーテル治療が可能です。入院病床は57床で,うち2床がICU(集中治療室)となっており,ICU以外は全室個室です。手術室3室,CT,MRI,内視鏡,ほか各種検査機器と,透析施設を持っています。24時間対応の初期救急外来があり,常に2名の医師が常駐しています。歯科も併設されています。
(注)院内は明るく清潔感に満ちた環境で,機能や設備に問題ありません。重症でなければ,加入した海外旅行者保険での私費診療については,迅速で快適なサービスが期待できます。
(3)Da Vinci Hospital
所在地:Kan Karmenu Pirotta Road, Birkirkara BKR 1111
電話:2149 1200
ホームページ:http://www.davinchihealth.com/別ウィンドウで開く
概要:外来中心の私立医療機関で,外来診療患者が85%を占めています。入院病床は7床(全個室)あり,手術室2室,1.5TMRI,64列CT,マンモグラフィー,超音波検査装置を備え,胃カメラ,大腸内視鏡,尿道鏡,子宮鏡,関節鏡の内視鏡検査も可能です。各種血液検査が可能で,結核の迅速(QFT-3G)検査ができる唯一の施設です。眼科,耳鼻科,歯科があり,健康診断のプログラムが充実しています。
(注)清潔感のある小規模の私立病院です。主にメイター・デイ病院の専門医がプライベートの診療を行っており,受診には予約が必要です。邦人の利用は健康診断が多いようです。

9 その他の詳細情報入手先

在マルタ日本国大使館(在イタリア日本国大使館ホームページ内)
https://www.it.emb-japan.go.jp/jointad/mt/ja/index.html別ウィンドウで開く

マルタ観光局(日本語)
http://www.mtajapan.com/別ウィンドウで開く

マルタ保健省(英語)
https://health.gov.mt/別ウィンドウで開く

世界保健機関(WHO)
http://www.who.int/countries/mlt/en/別ウィンドウで開く

英国旅行医学ネットワーク・センター(NaTHNaC)
https://travelhealthpro.org.uk/country/141/malta別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 世界の医療事情の冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)を参照ください。

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