外交史料館
平成15年度外交史料館講演会
開催報告
平成16年3月26日
平成15年度の講演会は、平成16年3月26日、日米関係史研究の第一人者である有賀貞一橋大学名誉教授をお招きし、「日米関係150年 回顧と展望」と題して開催しました。
有賀教授は、ペリー来航を契機とした日米関係の始まりが、平和的に始まったことにより両国の関係は親密なものとなったが、その一方で、軍事力を背景とした高圧外交としてのイメージは後に、日本人が米国への反発や敵愾心を抱く原因ともなったことや、戦後の米国をして軍事的超大国への道を歩ませ、他方で日本を自国の安全保障を米国に依存する平和主義国家へと変貌させた「パールハーバーの衝撃」等について考察しました。また、今後の二国間関係における課題として、日本が自由主義的な民主主義の理念・制度に強いコミットメントを持つ国であることを世界の人々に印象づけていくことの重要性などを論じられました。
本講演会の内容については、『外交史料館報』第18号に掲載されています。