イエメン共和国

令和4年8月5日

 8月1日から同4日まで、林克好外務省参与(前駐イエメン大使)は、オマーン及びサウジアラビアを訪問し、イエメン紛争関係者とイエメン情勢に関する協議を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 林外務省参与は、バッジャーシュ・イエメン外務・移民省政務担当次官(Dr. Mansour Ali Saeed Bajash, Under Secretary for Political Affairs, Ministry of Foreign Affairs and Expatriates of the Republic of Yemen)及びムハンマド・アブデッサラーム・ホーシー派報道官(Mr. Mohammed Abdulsalam, Spokesman for the Houthis)を始めとするイエメン紛争関係者、サウジアラビア外務省及びオマーン外務省関係者と個別に協議を行いました。
  2. 今回の協議では、林外務省参与から、日本政府は、停戦延長を実現するための、イエメンの全ての当事者による努力及びサウジアラビア王国やオマーン国を含む域内関係国が果たした重要な役割を高く評価する旨述べました。また、林外務省参与は、イエメン紛争関係者に対し、日本政府は、国連の仲介により実現した停戦合意が当事者によって継続的に遵守され、タイズ及びその他の県における道路開放が実現するとともに、イエメンにおける恒久的和平の実現に向けた当事者による対話が進展することを強く期待する旨述べ、停戦の更なる延長及びイエメンにおける和平と安定の実現に向けた政治的解決を働きかけました。
  3. 日本政府は、停戦を支えるため、5月10日に発表した緊急食料支援を始め、イエメンに対する人道支援に積極的に取り組んできており、今後も、イエメンにおける平和と安定の実現に向け、国連や関係国と連携しつつ取り組んでいく考えです。
イエメン共和国へ戻る