サウジアラビア王国

令和8年8月19日
ファイサル大臣と握手をする茂木大臣
外相戦略対話の様子

 現地時間8月19日午後0時30分(日本時間同日午後6時30分)から2時間、茂木敏充外務大臣は、訪問中のサウジアラビア・リヤドにおいて、ファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード・サウジアラビア王国外務大臣との間で、第3回日・サウジアラビア外相級戦略対話(会談及びワーキングランチ形式)を行いました。

1 冒頭

 ファイサル大臣から、茂木大臣のサウジアラビア訪問を心から歓迎するとともに、令和8年熊本地震及び令和8年8月千葉豪雨についてお見舞いが述べられました。また、両国の「戦略的パートナーシップ」の下、二国間関係及び地域情勢に関する協力を一層強化していきたいとの発言がありました。

 これに対し、茂木大臣から、ファイサル大臣との間で、本年2月末以降の3回にわたる電話会談を経て、今回、対面で第3回外相級戦略対話を開催できることを嬉しく思う旨述べました。また、中東在住の邦人の退避にあたり、サウジアラビアから多大な協力を得たこと、並びに熊本地震及び千葉豪雨に対しサウジアラビアからお見舞いの言葉を頂いたことに対し、感謝の意を表しました。

2 二国間関係

  1. 茂木大臣から、ホルムズ海峡やバブ・エル・マンデブ海峡の不安定な状況が続く中、サウジアラビアが日本を含む世界に対するエネルギー供給に尽力していることへの謝意を伝えた上で、日本が立ち上げた「パワー・アジア」の下で、アジア地域の石油備蓄強化の支援等を行っていく考えであり、豊富なエネルギー源を有するサウジアラビアと緊密に連携していきたい旨述べました。
  2. これに対し、ファイサル大臣から、「パワー・アジア」に対する高い評価が述べられるとともに、石油備蓄、東西パイプライン建設、クリーンエネルギー、鉱物資源等の分野でも引き続き日本と協力していきたい旨の発言がありました。また、日本を含む国際市場へのエネルギー供給を確保するため、サウジアラビアとして、引き続き前向きに対応していきたいとの意向が表明されました。
  3. 茂木大臣から、日本は各国の自律性と強靱性を高める進化した「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を推進しており、湾岸地域をはじめ中東地域全体の平和と安定に向け、地域の大国であるサウジアラビアとも緊密に連携していく考えである旨説明しました。また、今般のイラン情勢を受け、日本は、サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国の経済・エネルギー強靱化に向けて、包括的な協力計画をまとめていることを伝えました。さらに、現在同国では、海水淡水化や電力、鉄道インフラ事業等が進められており、日本として、積極的な役割を果たしていく旨強調しました。これに対し、ファイサル大臣から歓迎の意が示されました。
  4. 両大臣は、昨年2月に立ち上げた戦略的パートナーシップ協議会の下で協力を一層強化していくことを確認しました。また、今般、二国間の税関相互支援協定が大筋合意に至ったことを歓迎するとともに、本年11月にリヤドと成田を結ぶ直行便が運航を開始する予定であり、これにより二国間の人的往来が更に活性化することへの期待を表明しました。

3 地域・国際情勢

  1. イラン情勢について、茂木大臣から、米・イラン間で軍事的緊張が継続していることを心配しつつ、ホルムズ海峡が一刻も早く開放され、その上で米イラン間の更なる協議を通じて、イランの核問題等を含めた最終合意が早期に実現することが重要であると考えており、そのために日本も引き続き外交努力を重ねていく旨述べました。ファイサル大臣からは、イラン・オマーン間のホルムズ海峡をめぐる協議の現状について説明があり、両大臣はホルムズ海峡におけるいかなる追加的な費用もない形での自由で安全な航行の確保が重要であるとの認識で一致しました。
  2. 紅海情勢について、茂木大臣から、ホーシー派のサウジアラビアやイエメン政府側に対する攻撃の継続について強い懸念を示すとともに、一連のホーシー派の攻撃を強く非難する旨述べました。ファイサル大臣からは、イエメン情勢に関する見方とともに、バブ・エル・マンデブ海峡を含む紅海の安定に向けたサウジアラビア主導の多国間海洋防衛連合について説明があり、日本とも連携を強化したいとの発言がありました。
  3. パレスチナ情勢について、ファイサル大臣から、「二国家解決」に関する日本の一貫した立場を高く評価するとの発言があり、今後も、パレスチナの安定に向けて両国で連携していくことを確認しました。
  4. また、両大臣は、核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応をはじめとする東アジア情勢について意見交換を行いました。

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