サウジアラビア王国
日・サウジアラビア首脳会談
平成27年11月17日

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
11月16日午後3時20分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,G20アンタルヤ・サミットの傍らにて,サルマン国王と日・サウジアラビア首脳会談を行ったところ概要以下のとおりです。
1 安倍総理から,サルマン国王に対して,昨年2月,陛下を東京にお迎えしたのは懐かしい思い出,国王となられた陛下と今回お会いできるのは光栄である旨述べるとともに,パリにおけるテロ行為を断固非難する,サウジとも連携し,テロ対策に取り組みたいと述べました。また,安倍総理から,強固な経済関係を有し,地域の安定勢力であるサウジは,日本にとって最重要国である旨発言しました。双方は,テロ対策を含めた中東の安定に向けた連携を強化していくことで一致しました。
2 また,双方はシリアやイランといった地域情勢に関し意見交換を行い,安倍総理からは,日本は「中庸が最善」の考えの下,穏健な中間層を育て,豊かな社会・経済に下支えされたガバナンスを強化するために必要な支援に注力していく,日本は来年G7議長国であり,ハイレベルも含めサウジとは連絡を密にとりたい旨述べました。シリア情勢に関して安倍総理から,ウィーン協議等でのサウジの積極的貢献を評価する,緊密に連携し,地域の安定のために協力していきたい旨述べ,また,イランに関して核合意は不拡散体制の強化と中東地域の安定に資する,合意の着実な履行が重要であり,ローハニ大統領やサーレヒ副大統領に対し,着実な履行を強く働きかけたところである旨述べました。これに対しサルマン国王は,様々な問題において,日本との協力関係をより一層深めていきたいと述べました。