サウジアラビア王国

平成27年10月1日
本30日午後7時30分から約2時間、岸田文雄外務大臣は、日本国連常駐代表公邸にて、アーデル・ビン・アフマド・アル・ジュベイル・サウジアラビア王国外務大臣 (H.E. Mr. Adel bin Ahmad Al-Jubeir, Minister of Foreign Affairs, Kingdom of Saudi Arabia)と夕食をとりながら会談したところ、概要以下のとおりです。

1 冒頭、岸田大臣は、最近相次いだマッカでの事故について哀悼の意を表しました。続けて、岸田大臣は、本年が外交関係樹立60周年にあたることに触れつつ、日本にとりサウジアラビアは中東政策上の最重要国のひとつであり、この機会に二国間関係を更に強化すべくジュベイル外相と知恵を出し合っていきたい旨述べました。これに対し、ジュベイル外相から、日本はサウジにとっても最も重要な国であり、地域及び国際社会の平和と安定に向けて両国関係を「包括的パートナーシップ」により、一層深化させていきたいとの発言がありました。

2 二国間関係に関し、岸田大臣から、日本として中東地域の平和と安定に引き続き積極的に貢献すべく地域大国であるサウジアラビアとも連携したい、そのため、ハイレベルの政治対話継続、様々なレベル・分野の人物交流活性化、ビジネスや人材育成分野での協力等を行っていきたいとの希望を表明しました。これに対し、ジュベイル外相からは、日本との間で経済、投資のみならず、政治、安全保障、文化等様々な分野の交流や協力を拡大させていきたく、そのために必要な措置を講じていきたいとの考えが示されました。

3 両外相は、暴力的過激主義対策、イランの核問題、イエメン等の地域情勢についても幅広く意見交換を行いました。岸田大臣は、中東地域が直面するこうした課題について、地域の安定化のため日本の強みを活かした支援を行っていくと述べました。両外相は今後も緊密に意見交換を行っていくことで一致しました。

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