中東

平成25年12月26日
クローズドセッションでの議論の様子
オープンセッションの様子

 外務省は,12月24日(火曜日)及び25日(水曜日),都内で日本・サウジアラビア両国の青年有識者及び実務担当者を交えた「日本・サウジアラビア政策対話セミナー」を開催したところ,概要と評価は以下のとおり。

1 本件政策対話セミナーの概要

(1)テーマ

 2013年4月30日-5月1日の安倍総理のサウジアラビア訪問に際し,政治・経済・文化を含む幅広い分野での「包括的パートナーシップ」の強化で一致した。今回の政策対話セミナーはこのフォローアップの一環として,「包括的パートナーシップ」強化に向けた具体的な取り進め方につき,両国関係の将来を担う青年有識者及び実務担当者で議論を行い,これを通じて,両国青年間での交流深化及びサウジアラビア側青年による親日意識・対日理解を促進することを目的として開催した。

(2)参加者(参加者リスト(PDF)PDF

  •  日本側より,中東及びサウジアラビアを専門とする本邦青年有識者,政府関係機関及び企業のサウジアラビア担当者等,計7名。
  •  サウジアラビア側より,若手行政官(保健省,青年福祉庁),大学生,企業関係者等,計9名。
  •  保坂修司日本エネルギー経済研究所研究理事が議論のコーディネーターを務めた。

(3)議論の内容

 参加者らは,「日本・サウジアラビア間の包括的パートナーシップの強化に向けて-日本としてサウジアラビアの更なる発展と繁栄に向けた今後の協力-」をテーマとして,以下のトピックを中心に,今後の日・サウジアラビア両国間での協力のあり方に関して議論を行った。

  •  青年を取り巻く諸課題と右克服に向け教育面等で日・サウジアラビア間で行いうる協力。
  •  人材育成面での今後の二国間協力のあり方。
  •  二国間経済関係の更なる強化に向けた具体策。
  •  中東地域の平和と安定に向けて日本とサウジアラビアで協力しうる取り組み。

(4)公開セッション

 セミナー2日目の12月25日14時から,一般傍聴者を対象に,同セミナー出席者が議論の成果を発表し,質疑応答を行う公開セッションを実施。

 同セッションでは,本件政策対話セミナーのコーディネーターである保坂修司氏からの議論概要に関する説明に続き,参加者から,今次セミナーでの議論を踏まえ参加者らが作成した提言ペーパー(青年による東京提言)(英文(PDF)PDF仮訳(PDF)PDF骨子(PDF)PDF)の内容を説明。続いて,セミナーの議題毎に日・サウジアラビアの参加者から議論の内容につき説明を行ったのち,傍聴者との間で活発な質疑応答が行われた。

2 評価

  • (1)今回の政策対話セミナーは,日本とサウジアラビア双方の官・民を含む幅広い分野から青年有識者・実務担当者が参加し,今後の両国間協力のあり方につき議論し両国政府関係者に対して政策提言を行うという,これまでにない新たな試みであった。
  • (2)日・サウジ参加者らは,各々の国籍や所属の壁を越え,各自の専門的見地から,今後のあり得べき二国間協力について活発に意見交換を行った。その結果,これら参加者の多様なバックグラウンドを反映した,斬新且つ実務的な政策提言を得ることができた。
  • (3)また,今回のセミナーを通じ,各参加者らは,各々が日本とサウジアラビアの協力関係の一翼を担うプレーヤーとしての認識を共有し,今次セミナーを通じて得た知見を各々の職場等で活かしていくことを発表した。これにより,日・サウジアラビア間の「包括的パートナーシップ」の更なる拡大と深化に向けた一つの契機となり,安倍総理のサウジアラビア訪問のフォローアップとして,有意義な機会となった。
  • (4)更に,2015年の日本・サウジアラビア外交関係樹立60周年を目前に控え,幅広い分野での協力や取組を一層活発化させていくことの重要性を,両国官・民関係者に発信する良い機会ともなった。


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