カタール国

平成29年9月9日
(画像1)カタール首相表敬1 アブドッラー首相兼内務大臣への表敬
(画像2)日カタール外相会談2 ムハンマド外務大臣との会談

 9月9日,河野太郎外務大臣は,カタールを訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1 アブドッラー首相兼内務大臣及びムハンマド外務大臣との会談

(画像3)カタール首相表敬2 アブドッラー首相兼内務大臣への表敬
(画像4)日カタール外相会談3 ムハンマド外務大臣との会談

 河野大臣は,アブドッラー・ビン・ナーセル・ビン・ハリーファ・アール・サーニー・カタール国首相兼内務大臣(H.E. Sheikh Abdullah bin Nasser bin Khalifa Al-Thani, Prime Minister and Minister of Interior of the State of Qatar)を表敬,その後ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー・カタール国外務大臣(H.E. Sheikh Mohammed bin Abdulrahman Al-Thani, Minister of Foreign Affairs of the State of Qatar)との間で外相会談およびワーキング・ランチを行いました。
 河野大臣から,アブドッラー首相及びムハンマド外務大臣それぞれに対し,日本が最も信頼するLNG供給国であり,日本のエネルギー安全保障上も重要であるカタールとの関係をさらに強化していきたいと述べました。これに対し,カタール側から,日本との関係をあらゆる分野で発展させたい旨述べました。
 また,河野大臣とアブドッラー首相及びムハンマド外務大臣は,2020年の東京オリンピックと2022年のカタールにおけるFIFAワールドカップのプロモーションについて両国で協力していく方向で一致しました。
 最近のカタールを巡る情勢に関し,カタール側から昨日(8日)のサウジ・カタール間の電話会談が解決に向けた一歩になることを期待し,本件が対話により早期に解決されることを望む旨説明があり,河野大臣からは,対話による早期解決が重要であり,日本としてできることがあれば支援する用意がある旨述べました。これに対し,カタール側から評価と感謝が表明されました。
 さらに,河野大臣とアブドッラー首相及びムハンマド外務大臣は,北朝鮮を含む東アジア情勢について意見交換を行いました。北朝鮮情勢について,河野大臣より国際社会が一致して圧力をかける必要性を強調するとともに,北朝鮮労働者問題への協力を求めたのに対し,カタール側からは,関連する国連安保理決議(PDF)別ウィンドウで開くを厳格かつ全面的に履行している旨説明があり,今後の新たな決議案や労働者の問題に対しても好意的な反応が示されました。

在留邦人との懇談

 河野大臣は在留邦人との懇談を行いました。冒頭,河野大臣から,経済・文化等幅広い分野での活動を通じて日・カタール二国間関係の強化に尽力している日本企業関係者や日本人コミュニティーの出席者に対し感謝の言葉を述べるとともに,政府としても民間の活動を支援していく旨述べました。
 また,河野大臣は,我が国の中東地域の平和と安定への取組みや現下の断交問題にかかる我が国の立場について説明しました。これに対し,日本企業関係者等は,断交下における日頃の業務や生活について述べました。
 河野大臣と参加者は,官民一体となった日・カタール二国間関係の更なる強化についての有意義な意見交換を行うことができました。


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