中東
第八回中東における暴力的過激主義対策に関する対話の開催
令和7年3月5日
- 2月16日から2月22日にかけて、中東・北アフリカ地域から5名の専門家を招へいし、「第八回中東における暴力的過激主義対策に関する対話」を開催しました。
- 一行は、京都の妙心寺春光院において宗教間対話を行い、広島平和記念資料館及びその他の関連施設、国連訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所を訪問したほか、NPO法人アクセプト・インターナショナルと意見交換を実施し、中東地域と日本の共通課題である暴力的過激主義対策について議論しました。
- また、一行は、2月20日に、我が国の有識者を交えた「過激化における女性と子供の存在」をテーマとしたラウンドテーブルに参加し、暴力的過激主義対策の分野で日本が果たすべき役割について意見交換を行いました。参加者からは、今後とも今回のような対話を続けていくことが有益であり、対話を開催した日本政府に感謝する旨の発言がありました。
- また、2月21日、一行は松本外務大臣政務官を表敬しました。松本政務官から、日本はイスラムと「寛容」を重視する精神を共有しており、暴力的過激主義対策を含め国際社会の平和と繁栄に引き続き貢献していきたい旨述べました。これに対し、一行からは招へいに対する謝意が表明され、今回の訪日で得た知見を今後に活かすとともに、暴力的過激主義対策における日本の役割にも期待する旨が述べられました。
(参考1)中東における暴力的過激主義対策に関する対話
暴力的過激主義思想は根強く世界各地に残存・拡散しており、我が国もテロの脅威の例外ではない。文化的・思想的・社会的背景の異なる中東地域と日本においても、暴力的過激主義対策は共通の課題である。こうした観点から、平成30年9月に第1回日アラブ政治対話で表明した「知的・人的貢献」の一環として、平成30年度から毎年、中東地域の暴力的過激主義対策の有識者及び専門家を本邦に(コロナ禍においてはオンラインで)招へいし、日本の外務省関係者及び有識者との意見交換を実施してきた。
(参考2)参加者一行
- リハーム・アブドゥッラー・サラーマ・アズハル過激主義対策オブザーバトリー所長(エジプト)
- ヘイメン・ナミク・ジャミール・クルディスタン地域政府内務省総局長(イラク)
- マスウード・シャヴァラーニ・イスラム諸学派国際大学比較宗教学学部長(准教授)(イラン)
- アマーニー・アル・セルハーン・ヨルダン大学女性学研究所准教授(ヨルダン)
- ハッテム・シャトナウィ・ヘダヤセンター・プログラム・マネジャー(UAE)