イラン・イスラム共和国

令和6年7月31日

 7月29日から31日まで、岸田文雄内閣総理大臣の特使として、柘植芳文外務副大臣が、イラン・イスラム共和国を訪問したところ、概要は以下のとおりです。

ペゼシュキアン大統領と握手する柘植総理特使
ペゼシュキアン大統領と柘植総理特使の会談の様子
  1. 7月30日、柘植総理特使は、イラン・イスラム共和国国会において挙行されたイラン・イスラム共和国大統領宣誓式に出席し、マスウード・ペゼシュキアン・イラン・イスラム共和国大統領(H.E. Dr. Masoud Pezeshkian, President of the Islamic Republic of Iran)の就任宣誓に立ち会いました。柘植総理特使は、宣誓式に先立ち、ガリバーフ国会議長に挨拶を行いました。
  2. 同日、柘植総理特使は、テヘラン市内の国際会議場においてペゼシュキアン大統領を表敬し、会談を行いました。
    1. 冒頭、柘植総理特使から、大統領就任への祝意を表するとともに、両国の伝統的友好関係に基づき、両国関係の一層の発展に向けて共に取り組んでいきたい旨述べました。
    2. これに対し、ペゼシュキアン大統領から、訪問に感謝の意を示しつつ、イランは日本との関係を深める用意ができており、岸田総理と共に更に様々な分野で関係を拡大していきたい旨述べました。
    3. また、柘植総理特使から、イランが中東の平和と安定に向け一層建設的な役割を果たすことを期待している旨述べるとともに、日・イラン間に千年以上前に遡る人的・文化的交流があることを嬉しく旨述べつつ、両国間の友好関係において、将来の財産となる人と人とのつながりが更に豊かなものとなることに対する期待を表しました。
    4. これを受け、ペゼシュキアン大統領から、地域の平和と安定のために、どの国とも協力する用意がある旨述べました。
    5. 双方は、二国間関係や地域情勢についてやり取りを行い、日・イラン間の対話を深めていくことで一致しました。
夕食会の様子
柘植総理特使とイランに所在する国際機関等(UNHCR、WHO、IOM、JICA)で働く日本人職員との記念撮影
  1. また、同日、柘植総理特使は、夕食会を主催し、イランに所在する国際機関等(UNHCR、WHO、IOM、JICA)で働く日本人職員との懇談を行いました。懇談において、各機関の活動や課題等について聴取するとともに、現地情勢について意見交換を行い、イランで現地に溶け込みつつ様々な分野で国際協力に貢献している日本人職員を激励しました。

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