イラン・イスラム共和国
日・イラン外相会談
令和5年12月13日
現地時間12月13日午後5時(日本時間14日午前1時)から約30分間、第2回グローバル難民フォーラムに出席のためスイス連邦・ジュネーブを訪問中の上川陽子外務大臣は、ホセイン・アミール・アブドラヒアン・イラン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Dr. Hossein Amir Abdollahian, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 上川大臣から、ガザ情勢に関し、戦闘が再開され、南部を含むガザ全域に拡大していることを強く懸念する、安保理がその役割を発揮できるよう、引き続き最大限の外交努力を行っていく、また事態が地域に波及して情勢が一層不安定化することを深刻に懸念している旨述べました。
- また、上川大臣から、ホーシー派による日本関係船舶の「拿捕」事案を含め、船舶の自由かつ安全な航行を阻害するいかなる行為も許容できず、断固非難するとともに、イランからも船舶・乗組員の早期解放及び今後このような行動をとらないようホーシー派に働きかけるよう要請しました。さらに、上川大臣から、イランが影響力を持つその他の関係勢力に対して自制を強く働きかけるよう求めました。
- これに対して、アブドラヒアン大臣から、現在の状況に関するイラン側の立場についての説明があり、両外相は、ガザ地区における人道状況の改善や事態の早期沈静化に向けて、両国が引き続き意思疎通を継続していくことを確認しました。
- 上川大臣から、イランが長年に亘り多くのアフガン難民を受け入れてきたことに敬意を表し、我が国のイランにおけるアフガン難民への新たな支援を伝えたのに対し、アブドラヒアン外相から日本への支援に謝意の表明があった。
- また、両外相は、日イラン二国間関係、ウクライナ情勢及びイランの核問題についても意見交換を行いました。