イラン・イスラム共和国
日・イラン外相会談
令和6年9月23日
現地時間9月23日午後4時5分(日本時間24日午前5時5分)から約30分間、国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の上川陽子外務大臣は、セイエド・アッバス・アラグチ・イラン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Dr. Seyyed Abbas Araghchi, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、イラン東部の鉱山での爆発事故を受け、多くの死傷者が出ていることについてお悔やみを述べました。
- 上川大臣から、中東地域において緊迫した状態が続く中、両国間の重層的な対話を継続していくことの重要性について強調しました。
- 両外相は、中東情勢について意見交換し、上川大臣から、攻撃の応酬及び暴力の連鎖を回避することが極めて重要であるとして、イランに最大限の自制を求めるとともに、イランが影響力を持つヒズボッラーやホーシー派を始めとする関係勢力への自制をイランから強く働きかけるよう求めました。さらに、上川大臣から、紅海やペルシャ湾における航行の安全の重要性を強調しました。
- 両外相は、イラン核合意をめぐる情勢に関して意見交換し、上川大臣から、IAEAとの完全かつ遅滞なき協力が不可欠である旨述べるとともに、核合意の再構築に向けてイランの建設的な対応を求めました。
- また、上川大臣から、イランによるロシアへの弾道ミサイル供与に関して、強い懸念を表明しました。
- 両外相は、日・イラン間で外相レベルを含め、重層的な対話を継続していくことで一致しました。