イラク共和国

平成27年11月18日
山田外務大臣政務官とイラク国会議員6名との会談

 17日,午後12時30分から約1時間30分,山田美樹外務大臣政務官は,第6回知見共有セミナーで訪日中のルイス・カロ・バンダル・マンスール・イラク・日友好議員連盟会長含む6名のイラク国会議員との間でワーキング・ランチ形式の会談を行いました。概要は以下のとおりです。
 なお,知見共有セミナーは,独立行政法人国際協力機構(JICA)による研修事業の一環として実施されているもので,イラクの異なる宗派に所属する国民議会議員を招聘し,イラク国内での和解及び復興促進の一助とすべく,日本の戦後復興の歴史や民主主義に関するセミナーの受講や広島等の地方訪問を通じて,日本の民主化,平和,復興の経験等を共有することを目的としています。

1 日・イラク関係

 山田政務官から,日本は,イラク戦争の直後から,政府開発援助による公的支援等を通じてイラクの復興に協力しており,引き続き,イラクの人々の生活向上・国造りへの支援や人道支援を実施していく旨述べました。これに対し,マンスール議員から,日本の寛大な支援に心から感謝する旨述べました。また,両者は,議員交流を含む多層的な交流事業を通じて,両国関係を更に強化していくことで一致しました。

2 テロとの闘い

 山田政務官から,テロとの闘いの最前線に立ち,奮闘しながら民主化の進展や国内融和に向けた取組を着実に進めているイラクを支持する旨述べるとともに,未曾有の脅威に対抗するためには,軍事作戦のみならず政治的安定をもたらす取組が不可欠である旨述べました。
 これに対し,マンスール議員から,イラクは世界を代表して国内でテロとの闘いに従事しており,避難民帰還や復興への取組等が急務となっているところ,今回の知見共有セミナーを通じ,戦後復興や震災復興における日本の経験を積極的に学びたい旨述べました。

3 経済関係

 山田政務官から,日イラクの経済関係は潜在性の高い分野であり,日本企業のイラクにおけるビジネスへの関心は高く,日本の高い技術力は,イラクの経済発展に役立つものと確信する旨述べました。
 これに対し,マンスール議員他参加した議員からは,日本企業の更なる投資を歓迎する旨述べるともに,邦人や日本企業関係者の安全確保に向けて一層努力したい旨述べました。


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