イラク共和国
茂木外務大臣のカーズィミー・イラク首相表敬
令和3年8月21日
イラク共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間8月21日午後1時40分（日本時間午後7時40分）から約30分間、ムスタファ・アル・カーズィミー・イラク共和国首相（H.E.Mr. Mustafa Al-Kadhimi, Prime Minister of the Republic of Iraq）を表敬したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、茂木大臣から、日本の外務大臣としては15年ぶりのイラク訪問であり、また、自身も2003年に外務副大臣として訪問して以来の再訪となり、嬉しく思う旨述べました。その上で、日本はイラクの安定実現を重視し、2003年以来一貫してイラクの国づくりを支援してきたこと、また今月、議会選挙に必要な選挙用物資の供与も決定したことを紹介し、2019年に外交関係樹立80周年を迎えた両国関係を今後も幅広い分野で発展させていきたい旨述べました。これに対し、カーズィミー首相は、今までの日本からの支援に感謝する、日本の知見、経験から多くのことを学んでいきたいと述べました。
- 茂木大臣から、カーズィミー首相の指揮の下、「経済・財政改革白書」が策定されたことを評価し、日本は「イラク経済コンタクトグループ」を通じて国際社会と共にイラクの改革努力を支えていく旨述べました。また双方は、2018年に開催された「イラクの治安改善のための経済開発に係る東京会議」のフォローアップ、イラクにおけるビジネス・投資環境整備についても議論しました。
- さらに、茂木大臣から、「自由で開かれたインド太平洋（FOIP）」の実現に向けた日本の考え方を紹介し、その理念が中東地域の発展に資すると確信している旨述べたのに対し、カーズィミー首相からは、日本との協力関係を強化していきたいとの発言がありました。