アフガニスタン・イスラム共和国

令和4年12月29日

 豪、加、デンマーク、仏、独、伊、日本、マルタ、ノルウェー、西、スイス、蘭、英、米の外相と欧州連合の上級代表は、タリバーンが国内NGO及び国際NGOの女性職員を職場から締め出すという無謀で危険な命令を下したことにより、生存を人道支援に依存している何百万人ものアフガニスタン人が危険にさらされることを深刻に懸念している。我々は、タリバーンがこの決定を早急に撤回することを求める。
 女性は、世界中の人道及び基本的ニーズのための業務において絶対的に中心的な存在である。彼女たちがアフガニスタンでの援助提供に参加できない限り、NGOはこの国で最も脆弱な立場の人々に食糧、医薬品、防寒具、その他の生存に必要な物資やサービスを提供することができなくなるだろう。また、国際機関はNGOを利用して物資やサービスを提供しているため、国際機関が提供する人道支援にも影響が出る。タリバーンは、アフガニスタンの人々、特に女性・女児の権利、自由及び福祉を蔑ろにし、国際社会との正常な関係に無関心であることを示し続けている。
 我々は、自分たちの姉妹や娘達が学校に戻り、女性が人道的及び基本的ニーズの援助提供において不可欠な役割を果たし続けることを求めるアフガニスタンの人々の要請を支持し、タリバーンがアフガニスタンにおける女性・女児の政治的、経済的、社会的及び文化的権利を尊重することを強く求める。
 この目的のために、我々は、すべての国際ドナーを代表して、タリバーンがこの決定を直ちに撤回するよう強く求めている国連と緊密に連絡を取り合っている。それにより、いかなる混乱も回避され、国内NGO及び国際NGOによるすべての人道支援業務の継続が可能になるだろう。


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