アフガニスタン・イスラム共和国
アフガニスタンの女児の教育の権利を否定するタリバーンの直近の決定に関する共同声明(仮訳)
令和4年3月25日
以下は、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ノルウェー、英国、米国の外相及びEU上級代表による声明である。我々は、アフガニスタンの女児に対し中等教育を再開しないというタリバーンの決定を、結束して非難する。
(本文)
我々は、非常に多くのアフガニスタンの女児に学校に戻る機会を与えないという、3月23日のタリバーンの決定を、結束して非難する。タリバーンの行動は、アフガニスタンの人々や国際社会に対する公の保証と矛盾する。この決定は、アフガニスタンの学生及び教師のより高い利益を踏まえ、学校が全ての人に開かれるという期待に基づいて、教員への給付金を支援するために国際社会が数か月間努力した後になされた。悲しいことに、熱心なアフガニスタンの女児たちが7か月ぶりに歩いて学校に向かっていた最中に、この決定が下された。
我々は、アフガニスタンの女児への損害をはるかに超える結果をもたらすことになるこの決定の即時撤回を、タリバーンに求める。撤回されなければ、社会的結束と経済的成長へのアフガニスタンの展望、国際社会の尊敬される一員になることへの希望、国外にいるアフガニスタン人の帰還意欲に、深刻な損害を与えることになる。また、国の内外で、政治的な支持と正当性を得るというタリバーンの見通しにも、不可避の影響を与えることになる。全てのアフガニスタン国民は、男児であれ女児であれ、男性であれ女性であれ、国内の全ての県において、あらゆるレベルの教育を受ける平等な権利を有している。