トルコ共和国
日・トルコ外相会談
令和4年3月19日
トルコ共和国を訪問中の林芳正外務大臣は、現地時間3月19日午前10時30分(日本時間3月19日16時30分)から70分間、メヴリュット・チャヴシュオール・トルコ共和国外務大臣(H.E. Mr. Mevlüt ÇAVUŞOĞLU, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Turkey)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、日トルコ外交関係樹立100周年にあたる2024年に向け、チャヴシュオール大臣と共に両国の友好関係を更に深化させていきたい旨述べました。
- ウクライナ情勢について、双方は、ロシアによるウクライナ侵略が、ウクライナの主権及び領土の一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法の重大な違反であり、決して認められず、国際秩序の根幹を揺るがすものであるとの認識で一致しました。チャヴシュオール大臣からは、ウクライナ、ロシア双方との緊密な関係に基づくトルコの外交努力につき、詳細にわたる説明があり、林大臣から、トルコによるこのような取組に対し深い感謝と敬意を伝えました。双方は、国際秩序の根幹を守り抜くため、今後とも二国間で緊密に連携するとともに、国際場裏における対応でも協調していくことを確認しました。また、国際社会がロシアに対して一致して対応することが重要であることでも一致しました。
- NPDI(軍縮・不拡散イニシアティブ)を通じてトルコと緊密に連携していくことで一致しました。
- また、歴史的な友好関係に支えられた二国間関係については、双方は、本年前半に海洋協議の第一回会合を開催し具体的な協力につき議論することで一致しました。さらに、日・トルコ経済連携協定(EPA)と日・トルコ社会保障協定に係る交渉の早期妥結に向け協議を加速することを確認し、両国の協力の象徴でもあるトルコ・日本科学技術大学について、トルコ共和国建国100周年に当たる2023年の開学を目指すこととなりました。加えて、林大臣からは、宇宙、気候変動分野等の新たな分野でも協力を拡大していく考えを共有しました。
- このほか、双方は、アフガニスタンを始めとする中東情勢や、中国、北朝鮮を始めとする東アジア情勢についても意見交換を行い、拉致問題を含む北朝鮮への対応等を含め、引き続き連携していくことを確認しました。