パレスチナ
鈴木外務副大臣の「パレスチナ支援調整委員会(AHLC)閣僚級会合」出席
令和2年6月5日


6月2日午後11時20分頃から約1時間,鈴木馨祐外務副大臣は,テレビ会議形式にて開催された「パレスチナ支援調整委員会(AHLC)閣僚級会合」に出席したところ,概要は以下のとおりです。
- 鈴木副大臣から,パレスチナ自治政府の新型コロナウイルス対策及びイスラエル政府による同対策への協力に敬意を表しつつ,今般の状況は,多面的な脅威を伴う人間の安全保障上の危機であり,世界が一致団結して取り組むことが必要である旨を強調しました。中東和平に関して,「二国家解決」を支持するとの日本の立場を改めて強調しつつ,報道されているように西岸地区の一部についてイスラエルによる一方的な併合が行われれば,看過できない困難な状況を引き起こすことになり,日本政府としても事態の推移を注視している旨指摘した上で,イスラエル新政権が中東和平問題に建設的に対応することを期待する旨表明しました。また,日本は引き続き「平和と繁栄の回廊」構想やパレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)等独自の取組を推進することで中東和平に適した環境醸成に貢献していく旨述べました。
- 会合では,多くの出席者が,新型コロナウイルス感染拡大に対して,国際社会が協調してパレスチナを支えていくことの重要性,及び中東和平問題の「二国家解決」に向けて,パレスチナ全体の経済・社会の安定を支援していく必要性やイスラエルによる一方的な西岸併合の可能性への懸念についても発言しました。