パレスチナ

パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)
第三回閣僚級会合

平成30年6月27日

英語版 (English)

 6月27日,タイのバンコクにて,「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD:Conference on the Cooperation among East Asian countries for Palestinian Development)」の第三回閣僚級会合が開催されたところ,概要と評価は以下のとおりです。同会合は,日本,タイ,パレスチナの共催で,それぞれ河野外務大臣,ドーン・タイ外務大臣,マーリキー・パレスチナ外務庁長官が共同議長を務めました。

1 会合概要

(1)日時: 6月27日(水)午前9時30分~午後3時
(2)場所: ドゥシタニ・ホテル(於:バンコク)
(3)参加者:10の国・地域,5の国際機関が参加(閣僚級は6名)。
【参加国・機関】日本,タイ,パレスチナ,インドネシア,シンガポール,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,エジプト,
        韓国,イスラム開発銀行,UNRWA,世銀,アラブ連盟,カルテット事務所
(4)目的: CEAPADは,アジア諸国が自らの知見やリソースを動員し,効果的なパレスチナ支援を検討するための協議枠組み。第三回閣僚級会合では,各国のこれまでの支援をレビューすると共に,今後の支援分野を確認・表明。またUNRWAの重要性を再確認し,これをサポート。

2 議論の概要

(1)開会セッションでは,ジュントーン・タイ副首相兼法務大臣の挨拶の後,ドーン・タイ外相が同国の対パレスチナ支援を説明し,CEAPADの役割を高く評価した。その後,河野大臣からCEAPADの意義に触れつつ,日本のこれまでの貢献や取組(以下3)を紹介し,またUNRWAの重要性に言及した。続いて,マーリキー・パレスチナ外務庁長官からCEAPADを始めとするアジア諸国の支援はパレスチナの国造りに大きく貢献する旨述べ謝意が表明された。
(2)本会合では,各国・機関から概ね以下の点について言及があった他,各国の強みに基づく今後の対パレスチナ支援の意向が表明された。
-ホスト国タイに謝意表明。CEAPADを立ち上げた日本のイニシアティブを高く評価。
-「二国家解決」を通じて和平を実現する上で,パレスチナの経済発展は不可欠。人材育成,キャパシティビルディングや民間セクターの発展は重要な要素。ICT,農業,観光などの分野で支援していく。
-UNRWAの活動はパレスチナ難民支援だけでなく地域の安定にとって不可欠。 (3)タイ外相主催昼食会の後,タイ,日本,パレスチナの外相による共同記者会見が行われ,今次会合で採択された共同声明が配布された。

3 日本の取組

 河野外務大臣から要旨以下を発言した。
(1)CEAPAD第二回閣僚級会合以降,約1500人のパレスチナ人に対して人材育成支援を実施。また,1993年以降,約20億ドルの支援を実施。
(2)UNRWAの果たす役割に鑑み,先般約1500万ドルの追加支援を決定。
(3)「平和と繁栄の回廊」構想のグレードアップを推進し,ジェリコ農産加工団地(JAIP)の開発促進,パレスチナのICT分野育成,ヨルダン川西岸の物流円滑化に貢献。

4 意義・評価

(1)東アジア諸国のエネルギーを活用したパレスチナ支援を通じ,「二国家解決」による中東和平の実現に向けた土台作りを積極的に後押しし,パレスチナが希望をもてる環境作りに貢献。
(2)UNRWAの活動の重要性を再確認し,厳しい財政状況にあるUNRWAを政治的にサポートするメッセージを発出。
(3)アジア諸国間の協力関係の強化とともに,「平和と繁栄の回廊」構想に並ぶ中東和平における日本独自のイニシアティブを国際的にアピールし,日本のプレゼンスを示すことができた。
(4)CEAPADの事務局機能の強化や定例化を確認。CEAPADの活性化に合意。


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