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令和7年3月14日
参加者を前に挨拶をする石破総理大臣 (写真提供:内閣広報室)
挨拶をする石破総理大臣 (写真提供:内閣広報室)

 3月14日、石破茂内閣総理大臣は、駐日イスラム諸国大使等を総理大臣官邸に招待し、「イフタール」(イスラム暦断食月(ラマダン)中に行われる日没後の食事)を主催しました。

  1. 石破総理大臣は、開会挨拶において、長年にわたり深めてきたイスラム諸国との信頼と友好の絆に触れ、国際社会が歴史の転換点にある中、日本とイスラム諸国の連携を強化することがこれまで以上に重要である旨述べました。
  2. また、石破総理大臣は、現下の中東情勢に触れつつ、将来の独立したパレスチナ国家とイスラエルが平和かつ安全に共存する二国家解決の実現に向けて積極的に貢献をしていく決意を表明し、今後も中東地域における事態の沈静化や人道状況の改善に向けた外交努力を継続する旨述べました。その上で、今回のイフタールが、日本とイスラム諸国との友好関係を一層深める機会になることを祈念する旨述べました。
  3. また、石破総理大臣から、「ミャクミャク」を紹介しつつ、大阪•関西万博に多くの国から参加があることを期待している旨述べました。
  4. 今年のイフタールには、45の国・地域の駐日イスラム諸国外交団の代表や日本の国会議員等が参加しました。また、日本側からは、林芳正内閣官房長官、橘慶一郎内閣官房副長官及び青木一彦内閣官房副長官他も出席しました。

(参考)駐日イスラム諸国外交団とのイフタールについて

  1. イスラム教徒は、宗教上の戒律により、約1か月続く断食月(ラマダン)の間、日の出前の礼拝時から日没まで一切の飲食を断つ。日没後初の食事はアラビア語で「イフタール」(「断食を破る」との意)と呼ばれ、家族や知り合い等とともに皆で食事をし、お互いの結びつきや他人への思いやりが強まるとされる。
  2. 日本政府として、イスラム諸国との親交を図る上での有益な機会と考え、平成17年に小泉総理大臣(当時)主催の下、総理官邸において初めて駐日イスラム諸国外交団とのイフタールを開催して以来、コロナ禍を受けて外務大臣メッセージの発出のみとした令和2年度から令和4年度を除き、毎年総理又は外務大臣の主催でイフタールを催してきている。
  3. 本年のラマダン期間は、3月1日から約1か月程度。
  4. 参加国・地域は次のとおり(アルファベット順)
    アルバニア、アルジェリア、アゼルバイジャン、バーレーン、バングラデシュ、ベナン、ブルネイ、ブルキナファソ、カメルーン、ジブチ、エジプト、ガボン、ギニア、インドネシア、イラン、イラク、ヨルダン、カザフスタン、クウェート、キルギス、レバノン、リビア、マレーシア、モルディブ、モーリタニア、モロッコ、モザンビーク、ナイジェリア、オマーン、パキスタン、パレスチナ、カタール、サウジアラビア、セネガル、スーダン、シリア、タジキスタン、タンザニア、チュニジア、トルクメニスタン、トルコ、ウガンダ、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、イエメン
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