中東

平成28年2月12日
挨拶する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
挨拶する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

1 本12日,安倍晋三内閣総理大臣は,午後2時10分から約15分間,総理官邸において,静岡市主催で行われている「中東国際交流プロジェクトin静岡」(外務省後援)に参加するため訪日中のイスラエル・パレスチナ青少年計8名等による表敬を受けました。

2 冒頭,安倍総理大臣からは,本年,この事業を受け入れられた静岡市に敬意を表しつつ,イスラエル及びパレスチナの参加者に対して,日本で育んだ友情とお互いを理解し合う気持ちをさらに育んで頂き,次世代の担い手である皆さんが,今後も手を携え、平和の実現に向けて活躍されることを心より希望する旨述べました。

3 次に,パレスチナ側参加者代表からは,このプログラムに参加するまで不安があったが,敵だと思っていた人たちと時間を共に過ごすことで,皆思っていることは同じであることが分かった,帰った後もこうした活動を続けていきたい旨述べました。

4 最後に,イスラエル側参加者代表からは,家族や愛する者を失う経験をする者をこれ以上産んではいけない,そのために私たちは立ち上がった,国際社会にはイスラエルとパレスチナの相互理解を作る道筋を付けてほしく,安倍総理大臣には双方の首脳に対してより積極的に中東和平の働きかけをして頂きたい旨述べました。

(参考)地方公共団体主催による中東和平プロジェクト
(1)本プロジェクトは,「世界恒久平和を築くため,世界中の人々が地球市民として,国境を越えてお互いに連帯しよう」という趣旨に基づき,2003年に京都府綾部市において開始され,今回で8回目。交流を通じ,イスラエル,パレスチナおよび日本の青少年が,平和の尊さや相互理解の重要性を学ぶことを目的とする。

(2)今次プロジェクトは,「中東国際交流プロジェクトin静岡」(実行委員長:田辺静岡市長)主催で行われているもの。

 受入期間:2016年2月7日(日曜日)(本邦着)から2月13日(土曜日)(本邦発)まで
 受入人数:イスラエル人青年4名,パレスチナ人青年4名,引率者2名(いずれも紛争で家族・親戚等を亡くされた方々)
 プログラム内容:静岡市青少年との交流,ホームステイ,日本文化体験,都内視察等


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