ヨルダン
日・ヨルダン首脳会談
令和5年12月2日


現地時間12月2日午後0時30分(日本時間2日午後5時30分)から約60分間、COP28「国連世界気候行動サミット」に出席のためアラブ首長国連邦・ドバイを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン・ヨルダン・ハシェミット王国国王陛下(His Majesty King Abdullah II Ibn Al Hussein, King of the Hashemite Kingdom of Jordan)と日・ヨルダン首脳会談(ワーキングランチ)を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、ガザ情勢に関し、戦闘休止、人質の解放及び人道支援物資のガザ地区への搬入増大を歓迎していたが、戦闘が再開されたことは残念であり、合意への復帰や事態の早期沈静化が重要である旨述べました。また、全ての当事者が、国際人道法を含む国際法を遵守しなければならず、さらに、実際の軍事行動においては、民間人の被害を防ぐべく、実施可能なあらゆる措置を講じる必要がある旨述べました。
- これに対し、アブドッラー国王陛下からは、日本による様々な支援に対する謝意が表明されるとともに、岸田総理の問題意識を共有するとした上で、最新の現地情勢及び本件事案を受けたヨルダンの外交努力や人道面での対応について説明がありました。
- また、岸田総理大臣は、今般のガザ情勢等の影響を受け厳しい経済・財政状況にあるヨルダンのニーズを踏まえ、経済財政運営の改革等を確認しつつ、2024年の約1億ドルの財政支援を供与すべく、準備を進めていく旨伝達し、アブドッラー国王陛下から日本の支援に対する感謝が示されました。
- さらに、両首脳は、二国間関係についても意見交換を行い、経済、安全保障等の様々な分野において二国間協力を更に発展させていくことで一致しました。
- その上で、両首脳は、人道状況の改善や事態の早期沈静化に向けて、両国が、引き続き連携して取り組んでいくことを確認しました。