ヨルダン
日・ヨルダン首脳会談

出迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

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本14日午後6時25分から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は実務訪問賓客として訪日中のハーニ・アル=ムルキー・ヨルダン・ハシェミット王国首相兼国防大臣(H.E.Dr. Hani Al-Mulki, Prime Minister and Minister of Defense of the Hashemite Kingdom of Jordan)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,会談後,安倍総理大臣主催夕食会が催されました。
- 握手を交わす両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 日・ヨルダン首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
1 冒頭
安倍総理大臣から,ムルキー首相の訪問を歓迎するとともに,シリア難民を寛大に受け入れ,テロ・暴力的過激主義との闘いに全力で取り組むヨルダンに敬意を表するとともに,極めて良好な両国の友好協力関係を更に発展させたい旨述べました。
これに対し,ムルキー首相から,今回の訪日招待を光栄に思っている,今回の訪日では昨年のアブドッラー国王訪日をフォローアップし,日本との全ての分野でのパートナーシップを強化したい旨述べました。
2 二国間関係
(1)安倍総理大臣から,シリア危機の長期化や難民問題等によるヨルダンの置かれた厳しい状況への理解を伝達するとともに,ヨルダンの社会的・経済的安定を確保してその発展を後押しするために,引き続きあらゆる可能な支援を行う,このため新たにバルカ県での配水網改修について約14億円の協力を実施する旨述べました。
(2)これに対し,ムルキー首相から,ヨルダンに対する日本の支援への深甚なる謝意を伝達するとともに,難民問題及びこれに起因するヨルダンの経済的負担の状況と,その克服のためにヨルダンが払っている経済改革などの多大な努力について説明がありました。
(3)また,両首脳は,日・ヨルダン二国間投資協定の正式交渉の開始を歓迎しました。
(4)さらに,両首脳は,昨年10月に署名した防衛協力及び交流に関する覚書を踏まえつつ,テロ対策等においても両国が協力していくことで一致しました。
3 地域情勢
このほか,両首脳は,北朝鮮や中東情勢について意見交換を行いました。この中で,安倍総理大臣は,日本は引き続き「平和と繁栄の回廊」構想を通じて,ヨルダンと協力しつつ,地域の平和と安定に貢献したい旨述べました。これに対し,ムルキー首相から,日本の取り組みを評価している旨,また引き続き日本と協力していく旨述べました。
- 共同記者発表
(写真提供:内閣広報室) - 共同記者発表
(写真提供:内閣広報室)