ヨルダン

令和5年11月4日
会談前に、ヨルダンのサファディ外相と握手する上川外務大臣
日・ヨルダン外相会談が行われている様子

 現地時間11月4日9時35分(日本時間同日午後3時15分)から約35分間、ヨルダン・ハシェミット王国を訪問中の上川陽子外務大臣は、アイマン・サファディ・ヨルダン・ハシェミット王国副首相兼外務・移民大臣(H.E. Mr. Ayman Al Safadi, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and Expatriates of the Hashemite Kingdom of Jordan)との間で、日・ヨルダン外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、ガザ地区を巡る現下の情勢を深刻な懸念をもって注視している旨述べました。
  2. その上で、日本は今般のハマス等によるテロ攻撃について断固として非難するとともに、(1)人質の即時解放・一般市民の安全確保、(2)すべての当事者が国際法に従って対応すること、(3)事態の早期沈静化、を一貫して求めてきている旨述べました。さらに、ガザ地区における極めて深刻な人道状況、とりわけ未来ある子供や、女性・高齢者が被害に遭っていることを踏まえ、既に決定している1,000万ドルの緊急無償資金協力に加え、当面の措置として、パレスチナに対し、今後約6,500万ドルの追加的な人道支援及びJICAを通じた支援物資の供与を行うべく取り組んでいる旨伝達しました。また、上川大臣から、イスラエルからの邦人等の輸送における協力に深く感謝する旨述べ、サファディ外相から邦人の安全確保に協力を惜しまない旨の発言がありました。さらに、上川大臣から「二国家解決」を支持する日本の立場は不変であることを改めて伝達しました。
  3. これに対し、サファディ外相からは、上川大臣のヨルダン訪問を歓迎するとした上で、ヨルダンの立場についての説明がなされるとともに、現地の情勢についての深刻な懸念を共有する、また日本の支援を高く評価する旨発言がありました。
  4. 双方は、現下の最重要課題である一般市民の安全確保や人道状況の改善及びそれに資する人道的休止の実現に向けて協力していくとともに、事態の早期沈静化に向けて、粘り強く取り組んでいくことで一致しました。

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