イスラエル国
日イスラエル首脳会談
令和5年12月1日


現地時間12月1日午前8時30分(日本時間同日午後1時30分)から約30分間、COP28「国連世界気候行動サミット」に出席のためアラブ首長国連邦・ドバイを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、イツハク・ヘルツォグ大統領(H.E. Mr. Isaac HERZOG, President of the State of Israel)と会談したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、昨日発生したエルサレムでのテロ事案にも言及しつつ、ハマス等によるテロ攻撃を断固として非難する旨述べた上で、テロ攻撃の犠牲者の御遺族に対して哀悼の意を表し、負傷者の方々に心からお見舞い申し上げると述べました。
- また、岸田総理大臣は、今般の戦闘休止、人質の解放及び人道支援物資のガザ地区への搬入増大を含むハマスとの合意を、状況改善の重要な一歩として歓迎するとともに、このような前向きな動きが積み重ねられ、事態の早期沈静化につなげていくことが重要である旨述べました。さらに、ガザ地区の人道状況の改善に向け、人道物資の搬入の継続及び搬入量の増大が極めて重要であることを指摘し、イスラエルの協力を求めました。その上で、岸田総理大臣は、国際人道法を含む国際法の遵守や、採択された安保理決議に基づいた行動が重要であるといった日本の立場や、日本は「二国家解決」を支持しており、イスラエルとパレスチナが平和裏に共存できることが重要であると述べました。
- ヘルツォグ大統領は、日本がテロを明確に非難していることを評価する旨述べたほか、ガザ地区におけるイスラエルの軍事行動を含むイスラエルの立場について説明がありました。
- 双方は、ガザ地区を含む中東情勢について引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。