エジプト・アラブ共和国
茂木外務大臣によるエルシーシ・エジプト大統領表敬
令和3年8月16日


エジプト・アラブ共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間8月16日午前9時50分(日本時間8月16日16時50分)から1時間、アブドゥルファッターハ・エルシーシ・エジプト・アラブ共和国大統領(H.E. Mr. Abdel-Fattah El-Sisi, President of the Arab Republic of Egypt)を表敬訪問したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、茂木大臣から、エルシーシ大統領の日・エジプト関係強化への貢献に謝意を表明するとともに、地域大国として地域の安定に大きな役割を果たすエジプトと今後も協力したい旨述べました。これに対し、エルシーシ大統領から、茂木大臣のエジプト訪問を歓迎し、今般の訪問をきっかけに日・エジプト関係を一層強化していきたい旨述べました。また、両者は、現下のアフガニスタン情勢に対する懸念を共有し、イスラム世界に影響力のあるエジプトと、日本との間で連携していくことで一致しました。
- 茂木大臣から、日・エジプト間では、大エジプト博物館やエジプト・日本教育パートナーシップ等の協力が順調に進んでおり喜ばしい旨述べ、両国の協力を一層進展させることへの期待を表明しました。また、茂木大臣から、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため、スエズ運河から紅海に至る地域の安定と繁栄のための協力に係る関係者の協議を立ち上げ、連携を深めていくことを呼びかけました。これに対し、エルシーシ大統領から、エジプトの発展のため日本がこれまで行ってきた協力に対して謝意と敬意を表明した上で、法の支配に基づく国際秩序の重要性に触れつつ、スエズ運河における協力も含め両国の議論を推進していきたい旨述べました。また、エルシーシ大統領から日本企業がエジプトに更なる投資を行うことに対する期待感が表明されました。
- また、双方は、中東和平、イラク情勢等の地域情勢や2022年にチュニジアで開催予定のTICAD8に向けた協力についても意見交換を行い、連携を強化していくことで一致しました。