ペルー共和国
日・ペルー首脳会談
令和7年8月8日



8月8日、午前11時45分から約45分間、石破茂内閣総理大臣は、大阪・関西万博賓客として訪日中のディナ・ボルアルテ・ペルー共和国大統領(H.E. Ms. Dina BOLUARTE, President of the Republic of Peru)と首脳会談を行いました。 また、会談後、両首脳は、観光分野における協力覚書並びに消防車及び給水車の供与に係る交換公文の署名・交換式に立ち会い、共同記者発表を行いました。その後、引き続いて午後0時55分から約50分間、ワーキング・ランチが行われました。
1 冒頭
- 石破総理大臣から、ボルアルテ大統領の初訪日を歓迎するとともに、日本国際博覧会(大阪・関西万博)が、ペルーの魅力的な文化を発信する機会となることを期待する旨述べました。また、150年以上にわたる友好的な外交関係や両国の架け橋である約20万人の日系社会を有する重要な国であるペルーとの関係を一層強化していきたい旨述べました。
- これに対し、ボルアルテ大統領は、今般の訪日に係る温かい歓迎に感謝しつつ、昨年11月の石破総理大臣のペルー訪問時に採択したロードマップに沿って両首脳間で二国間関係を一層緊密化していきたい旨、また、明日の大阪・関西万博のペルー・ナショナルデーを通じて、ペルーの持つ様々な魅力や価値を発信したい旨述べました。
2 二国間関係
- 石破総理大臣から、本日署名した観光分野における協力覚書を通じた人的交流や、昨年11月に署名された防衛当局間の覚書等を踏まえた防衛協力を促進していきたい旨述べました。また、経済分野では、本年7月にペルーを含む中南米地域へのインフラに関連する日本企業の進出促進を目的とする官民連携プラットフォームが立ち上げられたこと等を踏まえ、日本企業による投資促進を後押ししていきたい旨伝達しました。
- ボルアルテ大統領からは、両国間のハイレベルの要人往来が続き、ロードマップに基づく協力が着実に進展していることは喜ばしい旨述べるとともに、日本によるペルーへの投資拡大、日本産食品のペルーへの輸出促進及びペルーの持続的な発展に向けた協力に対する期待が示されました。また、ペルーにおいて日系社会が様々な分野で果たしている役割の重要性についても発言がありました。
- 両首脳は、ロードマップを踏まえ、人的交流、防衛協力、経済・貿易等、 幅広い分野での協力をより一層深化させていくことで一致しました。
3 地域情勢及び国際場裡における協力
- 両首脳は、ウクライナ・中東を含む国際情勢や軍縮・不拡散について意見交換を行い、国際場裡において一層連携していくことを確認しました。
- また、核・ミサイル問題や拉致問題を始めとする北朝鮮への対応を含む東アジア情勢についても意見交換を行い、石破総理大臣から拉致問題の即時解決について引き続きの理解と協力を求め、支持を得ました。