ペルー共和国
日・ペルー首脳会談
令和6年11月17日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
現地時間11月17日午前10時50分(日本時間18日午前0時50分) から約70分間、ペルー共和国を訪問中の石破茂内閣総理大臣は、大統領府での歓迎式典出席に続き、ディナ・ボルアルテ・ペルー共和国大統領(H.E. Ms. Dina Boluarte,President of the Republic of Peru)と会談を行ったところ、概要以下のとおりです。その後、共同声明等発表式及び共同記者発表を実施しまし た。
なお、石破総理大臣は、現地時間午後12時45分(日本時間18日午前2 時45分)から、ボルアルテ大統領主催の昼食会に出席予定です。
- 冒頭、ボルアルテ大統領から、石破総理大臣の初めてのペルー訪問を歓迎するとともに、日本との二国間関係をさらに強化したい旨発言がありました。石破総理から、価値や原則を共有する戦略的パートナーであるペルーと関係強化したいと述べました。また、両首脳は、価値と原則を共有する戦略的パートナーである日本とペルーとの間で、今後の10年間の幅広い協力を見据えた関係構築に向け、共同声明及びロードマップを採択できることを歓迎し、今後両国関係を一層深化させていくことを確認しました。
- 石破総理は、ペルーは経済安全保障の観点からも、日本にとって重要なパートナーであり、銅や亜鉛等のサプライチェーンの強靱化に向けより一層協力を深めたい旨述べました。その上で、両首脳は、エネルギー移行及び鉱物資源分野に関する覚書を締結するとともに、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の下での連携強化を確認しました。また、両首脳は両国の経済関係発展のためにも、民間交流を後押ししていく上で連携する重要性を確認しました。
- 石破総理は、本年、日本人によるペルー移住125周年を迎え、両国を繋ぐ架け橋である約20万人の日系社会を通じて、二国間関係の強化を図りたい旨述べました。また、一時停止していたペルーの一般旅券所持者に対する査証免除措置を再開する旨発表し、両国間の人的交流がより一層活発となることへの期待感を示しました。これに対し、ボルアルテ大統領から、日本の 決定を大いに歓迎する旨述べました。
- 石破総理は、ペルーで多発する森林火災に対応するため、日本製の消防車等の供与の決定について伝達するとともに、ペルー首都圏と地方部との経済・社会格差の是正に貢献すべく、北部の小零細事業者の金融アクセスへの改善を目的とした融資を実施する旨述べ、ボルアルテ大統領から拍手とともに謝意が示されました。
- 両首脳は、この機会に防衛協力・交流に関する覚書への署名が実現したことを歓迎しました。
- 両首脳は、国際情勢についても率直なやりとりをし、国際場裡において連携を強化することで一致しました。
(参考)
「日・ペルー間の戦略的パートナーシップ強化に関する共同声明」(英文(PDF)/和文(仮訳)(PDF))及びロードマップ(英文(PDF)/和文(仮訳)(PDF))