ペルー共和国
安倍総理大臣のペルー訪問
平成28年11月19日



安倍総理大臣は11月18日(金曜日)から19日(土曜日)にかけて、APEC首脳会議開催国であるペルーを公式訪問したところ、概要は以下のとおりです。
1 主要日程
11月18日
- 日・ペルー首脳会談
- 署名式・共同記者発表
- 歓迎晩餐会
- ペルー日系人協会訪問
- 移住100周年記念病院視察
2 日・ペルー首脳会談


安倍総理大臣は、現地時間午後5時51分から約40分間、ペルー大統領府「トゥパク・アマル」の間にて、クチンスキー大統領と会談しました。
(1)冒頭、クチンスキー大統領から、安倍総理大臣の公式訪問に感謝するとともに、長い外交関係を有する日本との関係を更に強化したいとの発言がありました。
(2)安倍総理からは、公式訪問招待への感謝と共に、ペルーAPECの大成功を確信し日本として協力を惜しまない旨述べました。
また、安倍総理大臣は、ペルーは日本が中南米地域で最も長い外交関係を有する国であり、日本とペルーは、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する重要なパートナーである旨述べました。両首脳は、こうした両国の関係を一層前進させるべく、次の点で一致しました。
ア 戦略的パートナーシップを構築し、政策協議を開始します。
イ 租税条約の締結に向けた協議を開始します。
ウ クチンスキー大統領と、TPP協定の早期発効のため、お互いの国内手続の完了に向けて、一層努力します。
エ 2019年の日本人のペルー移住120周年を「日ペルー交流年」として、両国の交流を拡大させていきます。
(3)さらに、安倍総理大臣から、クチンスキー大統領が進めるインフラ整備、自由開放的な経済政策を歓迎するとともに、インフラ、情報通信技術、防災対策、環境対策、教育といった幅広い分野で協力関係を更に進めていく旨述べました。
(4)両首脳は、国際社会の諸課題についても幅広く意見交換しました。
安倍総理大臣からは、最近の東アジア情勢について説明するとともに、地域及び国際社会の平和や安全の確保には、航行の自由の確保や法の支配の貫徹が不可欠である旨発言しました。両首脳は、とりわけ、地域の平和や安全の確保のためには、海洋における航行の自由の確保や法の支配の尊重が重要であることについて意見交換しました。
クチンスキー大統領からは、日本の積極的平和主義及び平和安全法制に対し、支持が表明されました。
安倍総理大臣は、拉致問題を含む北朝鮮問題について言及するとともに、核・ミサイル開発に対する懸念を表明しました。クチンスキー大統領は、かかる懸念を共有しました。
国連安保理改革については、クチンスキー大統領から、日本の常任理事国入りについて支持がありました。
(1)冒頭、クチンスキー大統領から、安倍総理大臣の公式訪問に感謝するとともに、長い外交関係を有する日本との関係を更に強化したいとの発言がありました。
(2)安倍総理からは、公式訪問招待への感謝と共に、ペルーAPECの大成功を確信し日本として協力を惜しまない旨述べました。
また、安倍総理大臣は、ペルーは日本が中南米地域で最も長い外交関係を有する国であり、日本とペルーは、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する重要なパートナーである旨述べました。両首脳は、こうした両国の関係を一層前進させるべく、次の点で一致しました。
ア 戦略的パートナーシップを構築し、政策協議を開始します。
イ 租税条約の締結に向けた協議を開始します。
ウ クチンスキー大統領と、TPP協定の早期発効のため、お互いの国内手続の完了に向けて、一層努力します。
エ 2019年の日本人のペルー移住120周年を「日ペルー交流年」として、両国の交流を拡大させていきます。
(3)さらに、安倍総理大臣から、クチンスキー大統領が進めるインフラ整備、自由開放的な経済政策を歓迎するとともに、インフラ、情報通信技術、防災対策、環境対策、教育といった幅広い分野で協力関係を更に進めていく旨述べました。
(4)両首脳は、国際社会の諸課題についても幅広く意見交換しました。
安倍総理大臣からは、最近の東アジア情勢について説明するとともに、地域及び国際社会の平和や安全の確保には、航行の自由の確保や法の支配の貫徹が不可欠である旨発言しました。両首脳は、とりわけ、地域の平和や安全の確保のためには、海洋における航行の自由の確保や法の支配の尊重が重要であることについて意見交換しました。
クチンスキー大統領からは、日本の積極的平和主義及び平和安全法制に対し、支持が表明されました。
安倍総理大臣は、拉致問題を含む北朝鮮問題について言及するとともに、核・ミサイル開発に対する懸念を表明しました。クチンスキー大統領は、かかる懸念を共有しました。
国連安保理改革については、クチンスキー大統領から、日本の常任理事国入りについて支持がありました。
3 署名式・共同記者発表


首脳会談に続いて、安倍総理大臣及びクチンスキー大統領の立ち会いの下、世耕経済産業大臣とタマヨ・エネルギー鉱山大臣との間で鉱業分野に関する日本国経済産業省とペルー共和国エネルギー鉱山省との間の協力覚書の、また鈴木総務審議官とビスカラ運輸通信大臣との間で日本国総務省・ペルー運輸通信省間の情報通信技術分野の共同プロジェクト実施へ向けた持続的な協力に関する覚書の署名及び交換がそれぞれ行われました。
また、両首脳は、二国間の文脈及び国際場裡における両国の協力関係を一層強化するための幅広いビジョンを取りまとめた共同声明(骨子(PDF)
/ 和文(PDF)
/ スペイン語(PDF)
)を発表しました。
また、両首脳は、二国間の文脈及び国際場裡における両国の協力関係を一層強化するための幅広いビジョンを取りまとめた共同声明(骨子(PDF)



4 歓迎晩餐会
安倍総理大臣は、大統領府で開催されたクチンスキー大統領主催の晩餐会に出席しました。安倍総理大臣は、ペルーは日本が中南米で最初に外交関係を構築した国である旨紹介するとともに、祖父・岸信介総理大臣(当時)が日本の総理大臣として初めて訪問した同国を半世紀を経て訪問できることに深い感慨を覚える旨述べました。両首脳は、日・ペルー関係の更なる発展に向け尽力していくことへの決意を表明しました。
5 ペルー日系人協会訪問


安倍総理大臣夫妻は、19日9時35分から約1時間、ペルー日系人協会を訪問しました。
(1)安倍総理大臣夫妻は、クニガミ・ペルー日系人協会会長やリマ日本人学校生徒、日系人の子供達の出迎えを受けた後、日秘劇場での歓迎会に出席しました。
(2)冒頭、日系人を代表して、クニガミ日系人協会会長から、安倍総理の訪問と日本政府等による、これまでの支援への感謝を述べるとともに、日系人は日本にルーツを持っていることに誇りを感じており、日本とペルーの友好関係強化に最大限協力する旨述べました。
(3) 安倍総理から、団結力の強いペルー日系人が培ってきた高い評価を日本国民は誇りに思っており、日本人移住120周年にあたる2019年を日・ペルー交流年として、両国の交流を深める記念の年とする旨述べました。
(4)歓迎会には、ペルー日系人協会、ペルー日系婦人会、ラ・ウニオン運動場協会、ペルー山口県人会等に所属する日系人や在留邦人など約700名が出席しました。
(2)冒頭、日系人を代表して、クニガミ日系人協会会長から、安倍総理の訪問と日本政府等による、これまでの支援への感謝を述べるとともに、日系人は日本にルーツを持っていることに誇りを感じており、日本とペルーの友好関係強化に最大限協力する旨述べました。
(3) 安倍総理から、団結力の強いペルー日系人が培ってきた高い評価を日本国民は誇りに思っており、日本人移住120周年にあたる2019年を日・ペルー交流年として、両国の交流を深める記念の年とする旨述べました。
(4)歓迎会には、ペルー日系人協会、ペルー日系婦人会、ラ・ウニオン運動場協会、ペルー山口県人会等に所属する日系人や在留邦人など約700名が出席しました。
6 移住100周年記念病院視察


安倍総理はペルー日系人協会訪問後、同協会が運営する移住100周年記念病院を短時間視察しました。