中南米
尾身外務大臣政務官のパラグアイ及びブラジル訪問(結果)
尾身朝子外務大臣政務官は,12月18日から21日(現地時間)の日程でパラグアイ及びブラジルを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 パラグアイ(12月18日から20日)
(1)日・パラグアイ外交関係樹立100周年記念レセプション及び同記念式典への出席
12月18日,在パラグアイ日本大使館主催「日・パラグアイ外交関係樹立100周年記念レセプション」が開催され,尾身政務官が出席しました。同レセプションには,リバス外務大臣(H.E. Mr. Antonio Rivas Palacios, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Paraguay)を始めとするパラグアイ政府関係者,日系社会関係者等が出席しました。また,パラグアイ政府により発行された100周年記念切手のお披露目がなされた他,日・パラグアイ修好100周年記念事業実行委員会に対し,尾身外務大臣政務官から外務大臣感謝状を授与しました。
また,12月19日,尾身政務官は,日・パラグアイ外交関係樹立100周年記念式典に出席しました。同式典には,ベラスケス副大統領(H.E. Mr. Hugo Velázquez, Vicepresident of the Republic of Paraguay)及びリバス・パラグアイ外務大臣を始めとするパラグアイ政府関係者,日系社会関係者等が出席し,100周年記念碑のお披露目を行いました。尾身政務官は,挨拶の中で,過去100年にわたり両国が良好な関係を構築してきたことに触れつつ,100周年を機に,日本とパラグアイの伝統的友好関係がさらに緊密化されることを期待する旨述べました。
(2)パラグアイ政府要人等との会談
ア リバス外務大臣表敬
12月18日,尾身政務官は,リバス外務大臣を表敬しました。
尾身政務官は,昨年の我が国総理大臣として初となる安倍総理大臣のパラグアイ訪問を通じて二国間関係が一層緊密になり大変喜ばしいとしつつ,本年の外交関係樹立100周年の機会に,伝統的な二国間の良好な関係をさらに強化したい旨述べました。これに対し,リバス外務大臣は,パラグアイにおける日系人の活躍や,これまでの日本の対パラグアイ経済協力の実績等に言及し,二国間関係の一層の深化に向け協働していきたい旨述べました。さらに,両者は,国際場裡や地域情勢について緊密に連携していくことで一致しました。
イ パラグアイ日本友好議員連盟会長との懇談
12月19日,尾身政務官は,エルメリンダ・アルバレンガ(Dr. Hermelinda Alvarenga)パラグアイ日本上院友好議員連盟会長と懇談しました。両者は,政府間の要人往来に加え,議員間交流の重要性についての認識を共有し,両国の信頼と理解を深め,関係を一層発展させるべく,今後の協力を確認しました。
(3)日系社会関係者との交流
12月19日及び20日,尾身政務官はアスンシオン,シウダ・デル・エステ,イグアス移住地において,パラグアイにおいて様々な分野で活躍する日系社会関係者と懇談を行いました。また,イグアス移住地では,日本人移住地や草の根無償協力で建設した施設の視察等を行いました。
(4)その他
尾身政務官は,今次パラグアイ訪問の機会に,進出日系企業関係者と懇談を行うとともに,進出日系企業やパラグアイ・日本・人造りセンターの視察等を行いました。
2 ブラジル(12月20日から21日)
(1)開拓先没者慰霊碑及び日本館視察
12月21日,尾身政務官は,サンパウロ市にあるイビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑に参拝・献花し,日伯友好の礎となった先没移住者への敬意と感謝を表明するとともに,日本の伝統文化を伝える日本館を視察しました。
(2)日系団体代表者との懇談
12月21日,尾身政務官は,日系団体代表者と懇談を行い,日系社会の現状と課題について意見交換を行うとともに,日系社会との連携強化に向けた日本政府の取組について説明しました。
(3)ジャパン・ハウス サンパウロ視察
12月21日,尾身政務官は,ブラジルにおける日本の対外発信拠点であるジャパン・ハウス サンパウロを視察し,同施設における展示の取組や来館者数の実績等について説明を受けました。
(4)ブラジル日本商工会議所幹部との意見交換
12月21日,尾身政務官は,ブラジル日本商工会議所会頭ら幹部と懇談し,日系企業がブラジルでビジネスを行う上で抱える課題等を聴取するとともに,ブラジルの経済状況の見通しや今後の日ブラジル両国間の経済関係の展望等について意見交換しました。
(5)その他
尾身政務官は,今次ブラジル訪問の機会に,イグアス国立公園における環境保全への取組の視察を行いました。