ブラジル連邦共和国

令和6年2月22日
(写真)上川外務大臣とブラジル社会で活躍している女性出席者
上川外務大臣とブラジル人女性出席者との意見交換会の様子

 現地時間2月22日午後8時05分(日本時間2月23日午前8時05分)から約1時間半、G20外相会合出席のためリオデジャネイロを訪問中の上川陽子外務大臣は、「WPS+イノベ-ション in リオ」と題する意見交換会を主催したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、世界が複合的な危機に直面する中、平和・安定及び繁栄を不可分なものとして議論することが重要である、平和や安定の大きな脅威となっている貧困や格差の是正はG20での重点課題であり、ブラジル社会の各方面で活躍されている方々とこうした社会課題へのアプローチやWPSの果たし得る役割等について意見交換したい旨述べました。
  2. 続いて、エリカ・タキモト・リオデジャネイロ州議会議員、ジョイス・トリンダ-ジ・リオ市女性活躍推進局長、スザンナ・カ-ン・リオデジャネイロ連邦大学工学部長、柔道家のシルヴァナ・ナガイ氏から、それぞれブラジルにおける現場での経験を踏まえつつ、貧困や環境問題、女性の社会進出等の社会課題について、女性の視点を共有しつつ、発言しました。
  3. 最後に、上川大臣から、現地で活躍する日系の女性と話をする機会を得て、その絆を改めて実感することができた旨述べつつ、教育の重要性を強調しました。また、WPSのネットワークの一員として皆様をお迎えしたい旨述べました。さらに、この機会に皆様から貴重な御意見を伺うことができ喜ばしい、今後の日本のWPSへの取組にぜひ活用していきたいと述べ、和やかな雰囲気で意見交換会を終了しました。
(参考)女性・平和・安全保障(Woman, Peace and Security: WPS)

 2000年、国連安全保障理事会(国連安保理)において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダ-平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Woman, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。


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