ブラジル連邦共和国
日・ブラジル外相会談
令和6年2月22日
現地時間2月22日午後7時(日本時間23日午前7時)から約35分間、G20外相会合に出席するためブラジル・リオデジャネイロを訪問中の上川陽子外務大臣は、マウロ・ヴィエイラ・ブラジル連邦共和国外務大臣(H.E. Mr. Mauro Vieira, Minister of Foreign Affairs of the Federative Republic of Brazil)との間で外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、昨年のG7議長国としての成果も踏まえ、G20リオ・サミットの成功に向けて、ヴィエイラ外相とよく連携していきたい旨述べました。
- 上川大臣から、法の支配、人間の尊厳の重要性を強調しました。ウクライナや中東情勢、WPS、安保理改革を含むグローバル・ガバナンス改革等においても緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、ヴィエイラ外相から、日本とともに、国際社会における喫緊の課題に対処するとともに、G4で連携して安保理改革等を主導していきたい旨述べました。
- 上川大臣から、日本は「女性・平和・安全保障(WPS)」を主要外交政策の一環として力強く推進している旨述べるとともに、2月19日に開催した日・ウクライナ経済復興推進会議WPSセッションの結果に言及した上で、ネットワークを拡げながら、ブラジルとも連携しつつ、国際的議論に貢献したい旨述べました。
- また、上川大臣から、環境・気候変動分野では、G20リオ・サミットやCOP30の成功に向け、アマゾン違法伐採対策などの日ブラジル協力を基礎に、三角協力等のパートナーシップを更に強化したい旨述べるとともに、ブラジルの重視するアマゾン基金への3月末までの300万ドル(4.11億円)の拠出を決定した旨述べました。
- 両外相は、本年のブラジルのG20議長年、明年の日ブラジル外交関係樹立130周年及びブラジルも参加する大阪・関西万博の機会を捉えて、人的交流を活発化させるべく協力していくことを確認しました。
- 両外相は、ヴィエイラ外相が議長を務めた今次会合の議論を踏まえ、引き続き緊密に連携していく旨確認しました。
- なお、上川大臣から、能登半島地震へのブラジルからのお見舞いに対する謝意を述べた上で、被災地の復興を願い、九谷焼のグラスを贈呈しました。