ボリビア多民族国

平成30年9月7日
9月5日から6日,佐藤正久外務副大臣は,パナマ共和国訪問の後,ボリビア多民族国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1 ラパス日程

(1)パリ外務大臣との会談

9月5日,佐藤副大臣は,首都ラパスで,4日に就任したディエゴ・パリ・ロドリゲス外務大臣(H.E. Mr. Diego Pary Rodriguez,Minister of Foreign Affairs)と会談しました。

佐藤副大臣から,外務大臣就任への祝意を述べ,日本の初の外務副大臣のボリビア訪問を実現でき光栄,来年は日本人のボリビア移住120周年を迎え,政治,経済,文化等の幅広い分野での関係を更に強化したい旨述べるとともに,北朝鮮問題や国連安保理改革を始め,国際場裡における諸課題において連携していきたい旨述べました。

これに対し,パリ外務大臣から,長年にわたる両国の友好協力関係を更に促進したい,日本からの各種協力に感謝する,ボリビア政府は人権の保護や核廃絶を推進しており,国際場裡でも日本と協力していきたい旨述べました。

(2)プラド開発企画大臣との会談

同5日,佐藤副大臣は,首都ラパスで,マリアナ・プラド・ノヤ開発企画大臣(H.E. Ms. Mariana Prado Noya, Minister of Development Planning)と会談しました。

佐藤副大臣から,本年は技術協力協定締結・青年海外協力隊派遣から40周年を迎え,長期にわたり発展させてきた協力関係を一層強化していきたいと述べました。また,本年8月,供与限度額42億4900万円の無償資金協力「オキナワ道路整備計画」の交換公文の署名が,本年7月には,供与限度額16億9800万円の無償資金協力「国道7号線道路防災対策計画」の贈与契約の署名が行われたことは喜ばしく,今後も,ボリビアの経済社会発展に日本として引き続き貢献していきたいと述べました。

これに対し,プラド開発企画大臣から,長期に亘る日本の協力に感謝すると共に,今後,日本の開発協力案件の実施の加速化に努めたいと述べました。

(3)サバレタ国防大臣との会談

同5日,佐藤副大臣は ハビエル・エドゥアルド・サバレタ国防大臣(H.E. Mr. Javier Eduardo Zabaleta, Minister of Defense)と会談しました。

佐藤副大臣から,過去にボリビアの自然災害時における緊急支援を行っており,防災分野の協力を継続させていきたい旨述べました。

これに対し,サバレタ国防大臣から,防災分野における日本の豊富な知見や経験からボリビアも学びたいと述べました。

(4)その他

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佐藤副大臣は,無償資金協力「森林保全計画」 の機材供与式に出席し,環境保護及び気候変動対策は国際社会全体の課題であり,アマゾンの森林保全とボリビア政府の努力を支援出来ることは喜ばしいと述べました。

これに対し,オルトゥーニョ環境・水資源大臣から,「母なる大地」の保護は政府の主要な任務であり,供与機材を有効活用していきたい旨述べました。

また,この他,ラパス在住の日本人との懇談を行いました。

2 サンタクルス日程

9月6日,佐藤副大臣は,サンタクルス県のサンフアン移住地及びオキナワ移住地を訪問しました。

各移住地で,慰霊碑に献花,移民史料館等を視察したほか,来年が日本人ボリビア移住120周年にあたることを踏まえ,日系社会関係者と懇談しました。

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