アルゼンチン共和国

平成29年12月12日
ライモンディ・アルゼンチン筆頭外務副大臣
第11回WTO閣僚会議に出席するため,アルゼンチンのブエノスアイレスを訪問中の岡本外務大臣政務官は,12月10日(日曜日)12時30分(現地時間)から約45分間,ライモンディ・アルゼンチン筆頭外務副大臣(Ambassador Guillermo Daniel RAIMONDI, Deputy Minister of Foreign Affairs)と会談したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

岡本政務官から,アルゼンチン海軍潜水艦サンファンの行方不明事件に関し,日本政府を代表して改めて連帯の意を表明した上で,本年10月の中間選挙を受け,マクリ政権の基盤が強化されたことに祝意を表するとともに,同政権の改革努力を評価する旨述べました。これに対し,ライモンディ筆頭外務副大臣から,謝意表明がありました。

2 二国間関係

(1)岡本政務官から,アルゼンチンが約6万5千人の日系社会を温かく受け入れていることに謝意を表明するとともに,アルゼンチンがG20議長国を務め,また外交関係樹立120周年を迎える2018年と,日本がG20議長国を務める2019年の2年間に,これまで以上に要人往来が活発化することを期待する旨述べました。また,OECD加盟に向けたアルゼンチンの改革努力を評価し,投資協定の早期署名に向けた協力を要請しました。さらに,人的交流について,本年10月から運用が開始したワーキングホリデーを契機に,今後の若者の交流拡大を期待する旨述べました。

(2)ライモンディ副大臣からは,日系社会はアルゼンチンの発展に貢献してきた旨述べました。また,投資協定の早期署名に加え,サービス貿易・電子商取引協定等の早期の交渉開始に向けた期待を表明しました。

(3)さらに,ライモンディ副大臣は東日本大震災後に導入した日本産食品等輸入に係る規制を全て撤廃し,震災前の状況に戻すこととした旨述べました。これに対して岡本政務官より謝意を表明しました。(注:アルゼンチン政府が福島第一原発事故以降導入した食品等輸入規制内容(農林水産省ホームページ)

(4)また,両者は,明年の外交関係樹立120周年の機会により一層両国関係を強化していくことで一致しました。

3 地域情勢及び国際場裡における協力

両者は,北朝鮮情勢についても意見交換し,ライモンディ副大臣は日本の立場を支持しました。また,両者は,WTOやG20の枠組みでも両国関係を強化していくことで一致しました。岡本政務官からWTOにおいて電子商取引の議論を推進することを重視する我が国の立場を説明し協力を求めました。

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