パナマ共和国

令和3年7月17日

1 コルティソ大統領表敬

茂木外務大臣とコルティソ大統領
茂木外務大臣によるコルティソ大統領表敬の様子

 パナマ共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間7月17日午後3時(日本時間18日午前5時)から約40分間、ラウレンティーノ・コルティソ大統領(H.E. Dr. Laurentino Cortizo, President of the Republic of Panama)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  • (1)冒頭、茂木大臣から、日本とパナマが共有する基本的価値、長い友好的な関係、また、日本がパナマ運河の主要利用国であることに触れつつ、二国間関係のみならず、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化のために連携を深めていきたいと述べました。コルティソ大統領からは、一昨年の即位の礼の際に訪日したことにも触れつつ、茂木大臣のパナマ訪問を歓迎し、引き続き日本・パナマの歴史的関係を強化していきたいと述べました。
  • (2)茂木大臣から、世界が新型コロナを乗り越えるべく戦っている中で、東京オリンピック・パラリンピックを安全・安心な大会として開催し、世界の絆を深める機会としたいと述べたのに対して、コルティソ大統領から、新型コロナにもかかわらず、菅総理のリーダーシップで東京大会開催の準備が行われていることはすばらしいとの発言がありました。
  • (3)茂木大臣から、国際海運の要衝であるパナマ運河が安定的に利用できるよう緊密な協議を期待すると述べました。コルティソ大統領からは、パナマ運河の主要利用国である日本との関係を重視していると述べました。
  • (4)茂木大臣から、新型コロナ対応としてパナマに医療関連機材供与等の支援を行っている旨述べ、また、パナマ首都圏都市交通3号線の円借款事業に言及しつつ、質の高いインフラ整備を通じてパナマの持続可能な経済成長に貢献していきたいと述べました。これに対して、コルティソ大統領から、日本の支援に対する謝意と共に、日本企業による投資の増加への期待が表明されました。また、両者は日本とパナマの経済関係を促進していくことで一致しました。コルティソ大統領は、来年に官民ミッションを日本に派遣したいと述べました。
  • (5)茂木大臣から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた日本の取組を紹介し、双方は、法の支配に基づく国際秩序の重要性について一致しました。また、両者は北朝鮮、東シナ海・南シナ海等の東アジア情勢についても意見交換を行いました。さらに、両者は国際場裡における協力についても話し合いました。

2 パナマ運河視察

パナマ運河を視察する茂木外務大臣
運河視察中の茂木外務大臣とパナマ運河担当大臣

 茂木外務大臣は、現地時間7月17日午後4時(日本18日午前6時)から約30分間、パナマ運河を訪問し、アリスティデス・ロヨ・サンチェス・パナマ運河担当大臣(Dr. Arístides ROYO Sánchez)(元パナマ大統領)から同運河の概要について説明を受けながら視察を行いました。

【参考】パナマ運河

 パナマ運河は、1914年に開通し、2016年に拡張された太平洋と大西洋をつなぐ運河。全長80キロメートル。パナマ運河を通航する貨物のうち、日本を発着とする貨物量は約14.1%を占める(パナマ会計年度2020年)。開通前の運河建設に日本人技師が従事したり、日本製牽引車が使われるなど、日本も様々な形で貢献を行ってきている。


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