ニカラグア共和国

15日，鈴木副大臣は，ダニエル・オルテガ大統領（H.E. Mr. Daniel ORTEGA SAAVEDRA, President of the Republic of Nicaragua）及びムリージョ副大統領（H.E. Ms. Rosario MURILLO ZAMBRANA, Vice President of the Republic of Nicaragua）を表敬しました。

鈴木副大臣から，日本の台風等自然災害及び首里城の火災消失の際に，オルテガ大統領及びムリージョ副大統領から安倍総理宛の書簡を頂いたことへの感謝を述べた上で，本年は外交関係樹立85周年であり，二国間関係促進の好機を迎えているところ，関係を一層発展させていきたい旨述べました。これに対し，オルテガ大統領から，過去二度マナグアで大規模な震災が発生したこともあり日本の災害は他人事ではないと述べた上で日本の中米に対する防災協力に感謝の意が述べられました。また，オルテガ大統領から，日本のような先進国が中米に対して関わりを維持していくことが重要であり，引き続き日本との二国間関係を強化していきたい旨述べました。

加えて，両者は，中南米における地域統合，自由・民主主義・航行の自由等共通の価値を踏まえた東アジア情勢及び国際場裏での協力についても意見交換を行いました。

15日，鈴木副大臣は，デニス・モンカダ外務大臣（H.E. Mr. Denis MONCADA COLINDRES, Minister of Foreign Affairs）と会談を行いました。

鈴木副大臣から，昨年の即位の礼，FEALAC外相会合に続き会うことができ喜ばしい，本年は外交関係樹立85周年であり，二国間関係促進の好機を迎えている，また，日本はニカラグアに対し，主に貧困対策，環境・防災，経済活性化の分野で経済協力を実施しており，引き続きこれらの分野を中心にニカラグアの発展に貢献したい旨述べました。これに対し，モンカダ外務大臣から，訪問を歓迎するとともに，ニカラグアと日本はこれまで85年に亘り素晴らしい関係を有しており，引き続き関係を強化していきたいと述べた上で，日本の経済協力は，見える形で国民が裨益しており，感謝する旨述べました。

また，両者は，自由・民主主義・航行の自由等共通の価値を踏まえた東アジア情勢や国際場裏での協力についても意見交換を行いました。

15日，鈴木副大臣は，ニカラグア日本友好議員連盟所属の国会議員（グスラボ・ポラス国会議長（H.E. Mr. Gustavo Eduardo PORRAS CORTES, President of the National Assembly），アルトゥーロ・バルデス友好議員連盟会長（H.E. Mr. Arturo VALDEZ ROBLETO, President of the Nicaragua-Japan Parliamentary Friendship Association）等合計8名）と夕食会を行いました。

鈴木副大臣から，本年は外交関係樹立85周年であると同時に東京オリンピック・パラリンピックが開催され，議員交流も含めて二国間関係を強化する好機である，2017年にニカラグア日本友好議員連盟のイニシアティブで両国間の外交関係樹立日である2月20日を「ニカラグア日本友好の日」として制定いただいたことに感謝する旨述べました。これに対し，ニカラグア日本友好議員連盟所属の議員から，訪問を歓迎するとともに，平和を愛し，平和のために戦う日本はニカラグアにとって真の友人・兄弟である，85年間に亘る日本の質の伴った協力に感謝し，次の85年間も良好な関係を築いていきたい旨述べました。

16日，鈴木副大臣は，ニカラグアの企業関係者約20名と両国の経済関係の一層の緊密化のために意見交換を行いました。鈴木副大臣から，自由で公正なルールに基づく経済圏を広げる重要性を強調するとともに，ニカラグア経済の一層の発展のために，日本，特に民間企業による貿易・投資が必要である旨述べたのに対し，ニカラグアの企業関係者から，ニカラグアの経済及び政治の状況について説明した上で，日本企業が地元の雇用の創出及び経済活性化に貢献していることに謝意が表明されました。また，2005年2月20日に，日本とニカラグアの外交関係樹立70周年を記念して建設されたニカラグア日本友好公園の視察等を行いました。