メキシコ合衆国

令和元年6月29日
日・メキシコ外相会談(握手) 
日・メキシコ外相会談(握手)  
日・メキシコ外相会談(会談) 

 本29日,午前9時00分から約20分間,河野太郎外務大臣は,G20大阪サミット出席のため訪日中のマルセロ・ルイス・エブラル・カサウボン・メキシコ合衆国外務大臣(H.E.Mr. Marcelo Luis Ebrard Casaubón, Minister of Foreign Affairs of the United Mexican States)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭,河野大臣は,G20大阪サミットに大統領代理として出席しているエブラル大臣との再会を喜ぶとともに,「日・メキシコ二国間関係についてさらに強化していきたい」と述べました。これに対し,エブラル大臣から,11月の名古屋で開催予定のG20外相会合を含め本年数度にわたり訪日の機会をもてて嬉しいと発言がありました。
  2.  また,河野大臣は,「G20サミットプロセスにおけるメキシコの協力に深く感謝する」と述べ,これに対し,エブラル大臣はG20議長国としての日本の指導力を評価すると述べました。
  3.  二国間関係について,河野大臣は,「本年5月に開催した日墨EPAビジネス環境整備委員会は有意義であり,同委員会の議論を今後フォローアップしてきたい」,「メキシコには1200社を越える日本企業が進出しており,これら企業への配慮をお願いしたい」と述べました。これに対し,エブラル大臣は,USMCA及び国内の治安などについて日本企業が関心を有していることは十分承知している旨述べました。
  4.  エブラル大臣から,メキシコの直面する移民問題について,メキシコ・中米統合的開発計画を含めた対応を進めていく旨説明が行われたところ,河野大臣から,中米地域における協力について,メキシコ側と調整を進めていきたい旨述べました。
  5.  また,両大臣は,国際場裡における協力についても意見交換しました。

 [参考]メキシコ・中米統合的開発計画
 国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)が策定。メキシコと中米北部三ヶ国(グアテマラ,エルサルバドル,ホンジュラス)において,人々の生活の質の向上をめざし,人権・人間の安全保障の観点から移民問題に対処するため,統合的視点に基づいた持続可能な開発,機会を創出することを目的とする。


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