ホンジュラス共和国
エルナンデス・ホンジュラス大統領の訪日(結果)
平成27年7月24日



フアン・オルランド・エルナンデス・アルバラード・ホンジュラス大統領及び同令夫人一行が,7月22日(水曜日)から23日(木曜日)まで実務訪問賓客として訪日したところ,その概要と評価は以下のとおり。
評価
1 ホンジュラス大統領による10年振りの訪日,エルナンデス大統領による初の訪日,「地球儀を俯瞰する外交」を掲げる安倍政権下で初の中米の国からの訪日であり,日・ホンジュラス外交関係樹立80周年及び日・中米交流年という節目の年の訪日となった。エルナンデス大統領及び同令夫人は,天皇皇后両陛下との御会見,首脳会談,衆議院議長との懇談,総務大臣による表敬,日・ホンジュラス友好議連との懇談等,充実した日程を過ごした。
2 首脳会談においては,エルナンデス大統領から,我が国の「積極的平和主義」に対する支持が得られたほか,国連安保理改革については,日本を含むG4の立場への支持,「世界津波の日」への支持が表明された。また,両首脳は,北朝鮮による核兵器・弾道ミサイル開発について深刻な懸念を表明したほか,拉致問題の解決に向け協力することで一致した。安倍総理からは,ホンジュラスの持続的な社会開発のための支援を引き続き行っていくこと,また,中米地域の発展に貢献すべく,地域全体に資する支援も引き続き行っていくことを表明した。また,Sport for Tomorrowを通じ柔道畳を提供するなど,様々な面において両国関係を強化することができ,非常に有意義な訪日となった。
2 首脳会談においては,エルナンデス大統領から,我が国の「積極的平和主義」に対する支持が得られたほか,国連安保理改革については,日本を含むG4の立場への支持,「世界津波の日」への支持が表明された。また,両首脳は,北朝鮮による核兵器・弾道ミサイル開発について深刻な懸念を表明したほか,拉致問題の解決に向け協力することで一致した。安倍総理からは,ホンジュラスの持続的な社会開発のための支援を引き続き行っていくこと,また,中米地域の発展に貢献すべく,地域全体に資する支援も引き続き行っていくことを表明した。また,Sport for Tomorrowを通じ柔道畳を提供するなど,様々な面において両国関係を強化することができ,非常に有意義な訪日となった。
概要
1 主要日程
(1)7月22日(水曜日)- 日・ホンジュラス友好議員連盟との懇談
- 高市早苗 総務大臣による表敬
- 大島理森 衆議院議長との懇談
- 首脳会談,共同声明署名式・共同記者発表,安倍総理大臣夫妻主催夕食会
- IDB主催朝食セミナー
- JICA理事長との懇談
- 天皇皇后両陛下御会見
- 経団連との懇談
2 日・ホンジュラス首脳会談概要
(1)冒頭安倍総理大臣から,エルナンデス大統領の初の訪日,そしてホンジュラス大統領による10年ぶりの訪日を歓迎する共に,日・ホンジュラス外交関係樹立80周年,日・中米交流年という節目の年にお迎えできることを喜ばしく思う旨述べた。また,安倍総理大臣から,一貫してホンジュラスの安定・発展を支援してきており,「共に発展,主導,啓発」するパートナーとして様々な分野で関係強化をしたい旨伝えた。
これに対し,エルナンデス大統領は,記念すべき年に兄弟のような緊密な関係にある日本を訪問できて喜ばしく思う旨,日本とは手を携えて関係を緊密化していきたい旨述べた。
(2)政治・経済関係
安倍総理大臣から,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」について説明を行い,ホンジュラスは,日本が1998年のハリケーン被害の際に,緊急援助隊として初めて自衛隊を派遣した国でもある旨述べたところ,エルナンデス大統領から,日本の取組を歓迎・支持する旨述べた。また,エルナンデス大統領は,日本はハリケーン被害にあった厳しい時期にも支援してくれたことをホンジュラス国民は忘れないと謝意を述べ,治安改善や人材育成等からなるホンジュラスの繁栄に向けた計画や,太平洋と大西洋をつなぐホンジュラスを物流センターにするためのインフラ整備計画を説明した。
また,安倍総理大臣から,ホンジュラスの持続的な社会経済開発のための支援を引き続き行っていくこと,また中米地域の発展にも貢献すべく,地域全体に資する支援も引き続き行っていく旨述べた。
更に,両首脳は,本年が青年海外協力隊員(JOCV)派遣取極が締結されてから40周年であることを歓迎した。
(3)国際場裡での連携強化
安倍総理大臣は,国連安保理改革等,国際場裡での諸事項に関しホンジュラスとの連携を強化していきたいとの意向を表明した。
これに対し,エルナンデス大統領からは,特に国連安保理改革について,日本を含むG4の立場への支持が示された。