グアテマラ共和国

令和3年7月16日

 グアテマラ共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間7月16日午前10時30分(日本時間17日午前1時30分)から約1時間、ペドロ・ブロロ・ビラ・グアテマラ共和国外務大臣(H.E. Mr. Pedro Brolo Vila, Minister of Foreign Affairs of Guatemala)との間で外相会談を行い、続いて、無償資金協力「経済社会開発計画」(ハリケーン災害復興関連機材供与)に関する交換公文の署名式及び共同記者発表を行いました。
 また、午後0時(日本時間17日午前3時)から約20分間、アレクサンドラ・ヒル・エルサルバドル共和国外務大臣(H.E. Ms. Alexandra HILL, Minister of Foreign Affairs of El Salvador)と会談し、午後4時30分(日本時間17日午前 7 時30分)から約10分間、ロドルフォ・ソラーノ・キロス・コスタリカ共和国外務大臣(H.E. Mr. Rodolfo SOLANO QUIRÓS, Ministro de Relaciones Exteriores y de Culto of Costa Rica)と電話会談を実施したところ、それぞれの概要は以下のとおりです。

1 日・グアテマラ外相会談

日・グアテマラ外相会談
日・グアテマラ拡大外相会談
  • (1)冒頭、茂木大臣から、グアテマラの独立200周年を祝意を表する、日本の外務大臣として34年ぶりの訪問となったが、日本とグアテマラは基本的価値を共有する伝統的友好国であり、二国間関係のみならず、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため連携を深めていきたいと述べました。ブロロ大臣からは、茂木大臣の訪問を歓迎する、両国の良好な関係を一層強化させたいと述べました。
  • (2)茂木大臣から、世界が新型コロナを乗り越えるべく戦っている中で、東京オリンピック・パラリンピックを安全・安心な大会として開催し、世界の絆を深める機会としたいと述べました。さらに、茂木大臣から、4 月に発足したグアテマラ・日本友好議連を通じて両国の交流が活発に行われることを期待すると述べました。ブロロ大臣からは、東京大会の開催をお祝いし、その成功を記念するとの発言がありました。
  • (3)茂木大臣から、新型コロナ感染症への対応には国際協調が何より重要であるとして、日本からグアテマラに医療関連機材供与やコールドチェーン整備「ラスト・ワン・マイル支援」を実施していると説明しました。ブロロ大臣から、コロナ感染症対策に係る日本の支援への謝意が表されるとともに、日本からのワクチン供与支援の要請がありました。
  • (4)茂木大臣から、昨年11月のハリケーン被害について改めてお見舞いを述べ、また、日本が緊急支援を実施し、さらに本日交換公文に署名予定の被災地域復旧のための建設機材供与も実施すること、さらに日本でも台風が多いことに加えて火山噴火で被害もあることに言及しつつ、そのような経験も踏まえて、引き続き防災分野の支援を検討していくと述べました。また、米国への移民問題について、その根本原因となっている貧困、治安等の分野での取組が極めて重要として、これらの分野を中心にグアテマラの取組への協力を検討していきたいと述べました。ブロロ大臣から、日本のそれぞれの支援への謝意が表されるともに、日本との経済関係を強化したい、日本からの投資を期待するとの発言がありました。
  • (5)ブロロ大臣から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた日本の取組への支持が表明されました。また、両大臣は北朝鮮、東シナ海・南シナ海等の地域情勢について意見交換を行いました。茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を要請し支持を得ました。さらに、両大臣は国際場裡における協力についても話し合い、引き続き連携していくことで一致しました。
  • (6)外相会談の後、茂木大臣とブロロ大臣は、)外相会談の後、茂木大臣とブロロ大臣は、ハリケーン被災地域の早期復旧・復興や、同国の災害対応能力強化を目的とした建設機材の供与のための3億円の無償資金協力に関する交換公文に署名しました。

2 日・エルサルバドル外相会談

日・エルサルバドル両外相の肘タッチ
日・エルサルバドル外相会談
  • (1)茂木大臣から、エルサルバドルの独立200周年に祝意を表し、また、日本はエルサルバドルの東部地域の物流インフラ開発、産業振興、人材育成に協力してきている旨述べました。さらに、コロナ対策でエルサルバドルに対して医療関連機材供与を実施中であり、中米移民問題については、移民発生の根本原因である貧困、治安等の分野での取組が重要である旨述べました。
  • (2)ヒル大臣から、エルサルバドルが厳しい状況にあったときも常に協力してくれた日本はかけがえのないパートナーであるとした上で、貧困削減や治安、インフラ、人材育成等の分野での日本の支援に対する謝意を表し、国際社会の問題について連携して取り組んでいきたいと述べました。
  • (3)両大臣は、国際場裡における連携についても話し合いました。

3 日・コスタリカ電話外相会談

  • (1)茂木大臣から、コスタリカの独立200周年に祝意を表し、今年 5 月に コスタリカがOECDに加盟したことを歓迎する旨述べました。また、新 型コロナ対策では国際協調が何より重要であり、日本はコスタリカに対し て医療関連機材供与の無償支援を実施している旨述べました。
  • (2)ソラーノ大臣から、日本の支援に対する謝意が述べられました。
  • (3)両大臣は、国際場裡での連携についても話し合いました。

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