主な要人の来日日程

日本・チュニジア外相会談
(アブデルワッハーブ・アブダッラー・チュニジア共和国外務大臣の来日)

平成18年7月11日

  1. 7月11日(火曜日)、麻生大臣は、訪日中のアブデルワッハーブ・アブダッラー・チュニジア共和国外務大臣と外務省・飯倉公館において、昼食をはさんで約1時間40分にわたり会談した。会談においては、二国間関係に加え、アジア情勢、中東・アフリカ情勢等について意見交換が行われた。
  2. 麻生大臣より、本日署名された日本・チュニジア間政策協議と文化協力に関する覚書は、両国関係の一層の発展に貢献するものであり、喜ばしい旨述べるとともに、日・チュニジア両国友好関係が順調に発展していることを確認する発言を行った。また、「ジャンドゥーバ地方給水計画」(総額約54億円)の円借款供与が実現したことを歓迎し、着実な実施への期待が表明された。
  3. これに対し、アブダッラー外務大臣からは、チュニジアに対する日本の理解と支援への深い謝意表明があった。また、今回の訪日は、本年が両国外交関係樹立50周年の慶節年にあたり、多様な分野で二国間関係を更に発展させるために訪日したこと、チュニジアは対日関係を最大限に重視していること等を述べ、日本のODAで建設中の「ラデス・グーレット橋」を描いた日・チュニジア外交関係樹立50周年記念切手が発行されたとの紹介があった。更に、チュニジアは、異文化交流に積極的に意を用いており、日本とイスラム世界、日本とマグレブ地域の相互理解を一層推進する観点から、文明間対話等でチュニジアは日本と協力を行ってきており、交流の成果が生まれているとの見方が表明された。
  4. また、アブダッラー外相からは、チュニジアは地域協力機構としてのアラブ・マグレブ連合(AMU)の形成に努めるとともに、国内においては、ITの推進、インターネットの普及に力を入れており、アフリカ大陸におけるIT分野のリーダーを目指している、との説明があり、日本とはこの分野での協力を一層発展させたいとの抱負が表明された。
  5. 麻生大臣からは、国連安保理改革に関するチュニジアの我が国立場への支援に対し謝意を表明しつつ、今回の北朝鮮によるミサイル発射実験問題に関する我が国の対応を述べるとともに、このような国際的問題に有効に対処するためにも我が国が安保理メンバー国であることの必要性を説明した。これに対し、アブダッラー外相からは全面的な賛意が表明された。
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