米国東部時間4月30日(月曜日)午後4時00分から約25分間,訪米中の野田佳彦内閣総理大臣は,ボールデン米国航空宇宙局(NASA)長官及び日米宇宙飛行士による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,野田総理から,自ら宇宙基本法制定にかかわったことに触れつつ,先ほど日米首脳会談で宇宙について日米協力を進めることを話し合ったが,皆さんの支援も得てこれからも一層日米協力を進めていきたいと述べました。
- これに対してボールデン長官から,日米間の宇宙分野での協力がさらに進展することへの期待を述べつつ,記念品(2009年7月のスペースシャトル・エンデバーのミッションの際に載せた日米両国旗を入れたパネルと昨年のスペースシャトル最後のミッションに載せた記念メダル)の贈呈が行われました。
- 野田総理からは,今回キズナ強化プロジェクトの一環として高校生の交流を実施することにしたがこのようなことが将来の日米協力に重要である,日本では若田飛行士や古川飛行士にあこがれる若い人たちがたくさんおり,そのような宇宙に夢を持っている人たちを育てていきたい,特に昨年,国難とも言える震災を経験したこともあり,地球の「息遣い」をもっと感じられるようなことで宇宙についての日米連携を深めていきたいと述べました。
- 引き続き,日米の宇宙飛行士及び元宇宙飛行士から,それぞれの日米協力へのかかわりや期待が述べられました。若田飛行士からは,国際宇宙ステーション(ISS)やその先に行くにあたり国際協力が重要である,日本はサンプルを持ち帰る技術など得意とする技術を生かした貢献ができるということ,また,古川飛行士からはISSで行った宇宙医学実験について紹介がありました。
(参考)表敬者
- NASA
ボールデンNASA長官(元宇宙飛行士)
メルヴィンNASA教育局長(元宇宙飛行士)
グランスフェルドNASA科学ミッション局長(元宇宙飛行士) ほか - JAXA
若田宇宙飛行士
古川宇宙飛行士
- 野田総理の米国訪問(平成24年4月29日~5月1日)
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