本3日(火曜日)午後2時20分から約8分間、「世界防災閣僚会議in東北」への出席のため仙台を訪れている野田佳彦内閣総理大臣は、同じく同会議に出席するヘレン・クラーク国連開発計画総裁(Miss Helen Clark、Administrator of the UNDP)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです(玄葉外務大臣、齋藤官房副長官及び本多総理補佐官同席)。
- 冒頭、野田総理から、我が国は「世界防災閣僚会議in東北」において、人間の安全保障を基本とした強靭な社会を構築し、「防災の主流化」を進めるとの力強いメッセージを打ち出したい旨述べました。またUNDPと防災分野での協力を強化していきたい旨述べました。これに対し、クラーク総裁より、UNDPにとって災害予防は重要な分野である旨述べました。
- 野田総理から、UNDPは我が国が重視する外交政策における重要なパートナーであり、アフガニスタン支援、ポストMDGs(2015年以降の国際開発目標の在り方)についての議論、第5回アフリカ開発会議(TICADⅤ)など、重要な課題のために協力していきたい旨述べました。これに対し、クラーク総裁より、日本は重要な課題に向けて積極的に主導的な役割を果たしており、UNDPもこれら課題において協力していきたい旨述べました。
- さらに、クラーク総裁より、我が国のUNDPに対する継続的な支援に感謝の意が表されました。
(参考)ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
ニュージーランド国自然保護大臣、住宅大臣、保健大臣、労働大臣、副大臣を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて、首相を務める。2009年4月より現職。
UNDP総裁は、国連において事務総長、副事務総長に次ぐポストである。UNDPは、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた取組を推進する主導的機関であり、また危機予防と復興、民主的ガバナンス、環境とエネルギー等の分野における中心的な役割を果たしている。UNDPは、我が国、国連、世銀と共にTICADの共催者でもある。