(写真提供:内閣広報室)
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本2日(金曜日)午後5時30分から約15分間、野田佳彦内閣総理大臣は、ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁(Miss Helen Clark、Administrator)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、野田総理から、UNDPはミレニアム開発目標(MDGs)の達成等、日本が重視する外交政策を実施する上でのパートナーであり、人間の安全保障の推進を含め、協力していきたい旨述べました。これに対し、クラーク総裁から、日本とUNDPは特別な関係を有しており、日本との協力関係を更に強化していきたい旨述べました。
- さらに、クラーク総裁から、9月の国連総会一般討論演説において野田総理がMDGsの達成に向けた強いコミットメントを示されたことに感謝する旨述べつつ、アフリカ開発会議(TICAD)といった様々な分野での日本の貢献を高く評価している、特に東日本大震災にもかかわらず国際貢献を継続していくという野田総理のリーダーシップに深い感銘を受けており、今後とも、2015年以降の国際開発課題(ポストMDGs)やリオ+20といった大きな課題について協力していきたい旨述べました。これに対し、野田総理から、東日本大震災に際し160以上の国と40以上の国際機関から支援の申し出を頂いたことは、日本のグローバルな課題への貢献が間違っていなかったことを示すものと考えている、厳しい状況ではあるが、内向きにならず、ポストMDGsへの積極的な貢献を含め、果敢に課題に挑戦していきたい旨述べました。
(参考)ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
ニュージーランド国自然保護大臣、住宅大臣、保健大臣、労働大臣、副大臣を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて、首相を務める。2009年4月より現職。
UNDP総裁は、国連において事務総長、副事務総長に次ぐポストである。UNDPは、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた取組を推進する主導的機関であり、また危機予防と復興、民主的ガバナンス、環境とエネルギー等の分野における中心的な役割を果たしている。UNDPは、我が国、国連、世銀と共にTICADの共催者でもある。